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ハイブリッドクラウド戦略をエッジに拡大 Red Hat買収を生かすIBM

通信事業者をターゲットに

 5Gは巨大なインパクトをもたらすと予想されている。Red Hatの元CEOからIBMのプレジデントに就任したJim Whitehurst氏はTech Crunchに対し、Red Hatは買収以前から通信分野の主要プレーヤーだったが、買収はこれを加速したと主張。「IBMはミッションクリティカルな領域において長期的に顧客との関係を構築することを得意としており、これを実現する能力がある」と期待する。

 同社は通信向けに、ネットワークエッジでAIやIoTワークロードなどを実装・管理できる「IBM Edge Application Manager」や、仮想化/コンテナ化されたネットワーク機能のオーケストレーション機能を提供する「IBM Telco Network Cloud Manager」を発表した。ともにRed Hat OpenShiftプラットフォーム上で動作する。

 Whitehurst氏はこの分野に自信を見せており、SiliconAngleには「データセンターに起こったのと全く同じことが通信業界に起こる」と語っている。

 データセンターはハード、OS、アプリケーションが一体である状態から、仮想化でOSとハードウェアを分離。さらにコンテナ化でアプリケーションの分離を実現した。通信業界でも同じ変革が起こる、というのがWhitehurst氏の予想だ。

 「Linuxは、データセンターにおいて重要であり、5Gでも同じ役割を果たす」と同氏は述べている。