Infostand海外ITトピックス

Greene氏が退任 Googleクラウド部門で突然のトップ交代

Kurian氏の課題

 こうした状況の中、新たにGoogle Cloudを率いるのがKurian氏だ。Oracleに22年勤めたベテランで、直近では、製品開発担当プレジデントを務めた。Kurian氏は、Oracleの創業者兼会長のLarry Ellison氏とクラウドについての意見が食い違ったことから、同社を去ることになったと伝えられている。

 ZDNetは、「戦略的技術を大企業に提供するという点で知名度が高く、GCPを次のレベルにすることができるだろう」(Jefferiesのアナリスト、Brett Thill氏)との意見を紹介しながら、注目のポイントの1つとして、「ハイブリッドクラウド」を挙げる。

 ライバルには、プライベートクラウドを独占するVMwareと蜜月状態のAWS、オンプレミスのWindows ServerインストールでハイブリッドクラウドのDNAを持つAzure、Red Hatを買収したIBMなどがいる。新生Google Cloudには、その中でシェアを取ることが求められる。

 Kurian氏にも、エンタープライズ分野の経験や手腕が期待されていることは間違いない。Greene氏との違いをどう出すかが重要な課題となりそうだ。