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Microsoftの新モバイル端末をめぐるうわさ 二つ折り画面の「Andromeda」

 Microsoftの秘密プロジェクト「Andromeda」に関する情報がメディアを賑わせている。二つ折り画面を持ったモバイルデバイスが、年内にSurfaceブランドの最新機種として登場するという予想だ。頓挫したモバイルOS計画に代わるものとして大きな期待を集めている。だが、その盛り上がりに反して、Andromedaプロジェクトが永遠に延期となる可能性もあるとの見方が出ている。

Andromedaが年内に登場か

 Andromedaは、Microsoft社内で開発が進められているというプロジェクトで、公式には何も発表されないまま、1年以上前から何度も名前が出ている。昨年末、折りたたみ式の画面や、ヒンジの開き角度のAPIの特許が公開され、「折り畳むとスマートフォン、開くとタブレット」というモバイルデバイスにつながるものとして注目された。

 Andromedaは、こうした機能を持つOS「Andromeda OS」(フルでなくWindowsコンポーネントとみられる)と、搭載したハードウェアの折りたたみデバイスの両方の意味があるとされてきた。Surfaceブランドの新しい端末になるとの予想も根強く、直近ではThe Vergeが6月29日付の記事で、新しい「ポケットに入るSurface」ハードウェアを報じた。

 The Vergeは、“Microsoftの社内文書”を入手し、同社がポケットに入るSurfaceデバイスを開発中と伝えている。その位置づけは「スマートフォンとPCという既存概念を打ち破るためのMicrosoftの大きな賭け」と説明。デザイナーのDavid Breyer氏が昨年末、リーク情報や特許出願のスケッチを元に作成したAndromedaデバイスの予想図を紹介している。

 The Vergeは、Microsoftがかつて「Surface RT」で失敗したことや、日の目を見ずに終わった「Courier」「Surface Mini」に触れながら、「Andromedaは、Windows Phoneデバイスの失敗に対する回答」と位置づける。記事の元になった社内文書では、Andromedaデバイスが「モバイルと据置きのコンピューティングの境界線を曖昧にする」と説明されている。

 この社内文書には、Andromedaのリリースは2018年内に計画されており、その後、主要OEMも続くと書かれているという。