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Microsoftの新モバイル端末をめぐるうわさ 二つ折り画面の「Andromeda」

Microsoftの組織再編で犠牲に?

 もう一つの要因はMicrosoftの体制だ。Foley氏は投稿で、2018年春の組織再編との関係も指摘している。

 この大型組織再編で、CEOのSatya Nadella氏はWindows部門にメスを入れた。「インテリジェントなクラウド、インテリジェントなエッジ」を将来に見据え、「クラウドとAIプラットフォーム」「体験とデバイス」という2つの事業部に改組。Azureを率いて来たScott Guthrie氏が「クラウドとAIプラットフォーム」のトップに、Rajesh Jha氏が「体験とデバイス」のトップに就いた。

 一方で、WindowsとデバイスグループのトップでWindows OSの開発を率いて来たTerry Myerson氏が退社した。同社を長らくけん引してきたWindowsの地位を下げたことは、Nadella氏のOSカンパニーからの転身の本気度をうかがわせる。

 Foley氏は、この再編によって「Microsoftはこれまで全速で進めて来たソフトウェアとサービスの取り組みを白紙に戻し、Andromedaはその犠牲になったものの一つのように見える」とする。

 他のメディアも多くは、Foley氏の見方に従っている。Business Insiderは「(David Breyer氏の予想図は)美しいし興味をそそるデバイスで、潜在性も感じさせるものだったが、何を意味しているのかは不明確だった」と指摘する。

 「スマートフォンのようだが、テレフォニー(Redstone 5のプレビュー版であるビルド17650で、MicrosoftはテレフォニーAPIのサポートを加えていた)をサポートしながらもスマートフォンとして設計されていない」というのだ。