週刊データセンターWatch:

NTTデータグループが「大阪北データセンター」建設へ。2027年度下期の稼働を予定
2025年7月1日 06:00
株式会社NTTデータグループは、大阪府に「大阪北データセンター」を建設すると発表した。グループ企業のNTTグローバルデータセンター株式会社(NTT GDC)を通じて実施する。サービス開始は2027年度下期を予定している。
建設予定地は大阪府茨木市。海抜36.0mの立地で、災害リスクが低いという。また大阪市および伊丹空港から車で約30分でアクセスできる。
最終的には36MWののIT電力規模が実現する見通し。ただし2027年度下期完成予定の第一期棟は18MWとする計画だ。この第一期棟は地上3階建て、サーバールームは約5000平方メートルで、Uptime Tier3およびJティア3相当の施設基準を満たすとしている。また、NTTグループの関西圏データセンター各所の拡張先としても活用可能。
設備面ではAI開発に向けて、高発熱GPUサーバーの利用などを想定。直接液冷方式などにも対応するとしている。またNTTグループが推進中のIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)APNの実装も計画中。
敷地では合計2棟が建設予定で、第一期棟の建設は2025年秋に開始される予定。同棟への電力供給開始は2027年度下期となる見込み。第2期棟は2032年完成予定。