特別企画
「PCでの使い勝手は大幅に改善」、Windows 10ファーストインプレッション
(2014/10/7 09:30)
10月1日(米国時間)に公開されたWindows 10のTechnical Previewを早速インストールしてみた。
Windows 10のTechnical Previewは、Enterprise版相当のOSイメージが公開されている。現状では、日本語版は用意されていないが、Windows 8と同じように、日本語IME、日本語表示、日本語キーボードがサポートされている(システムのフォントは英語だが、気にしなければそのまま利用できる)。
Windows 10のTechnical Previewでは、Windows Insider Programによる一般のIT Pro向けと、企業向けの2種類が公開されているが、基本的には同じOSイメージが提供されている(企業は、TechNet Evaluation Centerで公開されている)。
ちなみに、今回提供されたTechnical Previewは、Windows 10のすべての機能が搭載されているわけではない。このため最終製品版とは、いくつか異なる部分も出てくる。またTechnical Previewは、完成前のOSをテストするプレビュー版のため、実際に仕事で使用しているPCにインストールしたりせずに、新たな環境、仮想環境などにインストールしてテストするべきだ。なお、今回公開されたTechnical Previewは、2015年4月15日まで使用できる。
スタートメニューの復活
Windows 8/8.1では、タブレットなどのタッチデバイスに対応するため、新たなUIとフレームワークが用意された。しかし、あまりにもタッチデバイスへの対応に振りすぎたため、既存のアプリケーションを利用するデスクトップモードでの使い勝手が非常に悪くなった。
ある意味、1つのOSの内部に、2つの異なるUIやフレームワークがそれぞれ存在している状況だった。
そこでWindows 10では、キーボードとマウスを利用するデスクトップモードにModernモードを融合させた。
Windows 10で特徴的なのは、デスクトップモードを利用するユーザーは、Windows 8/8.1のスタート画面を見ないことだ。Windows 8.1でも、サインイン後にデスクトップ画面を直接表示して、Modern UIのスタート画面を表示しないように設定することができた。しかし、Windowsストアアプリを利用する場合は、Modern UIのスタート画面を表示する必要があった。
Windows 10では、タスクバーのWindowsボタンをクリックすると、Windows 7などであったスタートメニューと同じモノが表示される。ただし、スタートメニューには、既存のデスクトップアプリケーションだけでなく、Windowsストアアプリも表示されている。スタートメニューの一番下に表示されている「All Apps」をクリックすれば、インストールされているデスクトップ アプリケーション、Windowsストアアプリがすべて表示される。
スタートメニューに表示されているFile Explorerは階層メニュー化されており、DocumentやPictureなどのフォルダーが簡単にアクセスできるようになっている。
最も異なるのは、スタートメニューの右サイドにModernのスタート画面と同じく、Windowsストアアプリのライブタイルが登録できるようになっていることだ。Windows 8/8.1のスタート画面にあるライブタイルと同じ仕組みが採用されているので、デスクトップ画面でWindowsストアアプリの情報をライブタイルで表示することができる。
もちろん、ライブタイルのサイズはWindows 8/8.1と同じく4種類(Small、Medium、Wide、Large)が用意されている。
実際に使ってみると、いちいち全画面表示のModernのスタート画面に切り替える必要がないため、デスクトップを中心にPCを使うユーザーにとっては便利だ。ただし、ライブタイルの表示にある程度の大きさが必要になることから、できるだけ高解像度のディスプレイを使わないと不便に感じるだろう。