特別企画
「PCでの使い勝手は大幅に改善」、Windows 10ファーストインプレッション (企業にとってはWindows 10は使いやすそう?)
(2014/10/7 09:30)
Task Viewでアプリケーションの切り替えを素早く
Windows 10で追加されたTask View機能では、起動している既存アプリケーション(デスクトップ アプリケーション)、Windowsストアアプリをサムネイルとして画面に表示する。このサムネイルをクリックすれば、簡単にアプリケーションを切り替えることができる。
Windows 10では、マルチデスクトップ機能が標準で用意された。この機能を使って、デスクトップ アプリケーションやWindowsストアアプリごとにデスクトップ画面を用意し、必要に応じて切り替わるようにすれば、多くのアプリケーションやWindowsストアアプリを動かしても分かりやすい。
またWindows 10では、アプリケーション/Windowsストアアプリを画面上で4分割して表示することができる。アプリケーションウインドウをマウスでドラッグして、画面の四隅に持っていけば、1/4表示ができる(ただし、Windowsストアアプリによっては最小サイズの制限があるため、ウインドウが重なり合うこともある)。
企業にとってはWindows 10は使いやすそう?
まだ、Technical Preview段階のWindows 10だが、UIを見ていると、キーボードとマウスを使うデスクトップPCやノートPCでの使い勝手が大幅に向上している。Windows 8/8.1のように、デスクトップモードとModernモードが2つに分かれている状態から、Windows 10ではデスクトップモードにModernモードの機能を融合させている。
Windows 7を使っていたユーザーには、Windows 8/8.1へ移行するよりもWindows 10への移行の方が、トレーニングにかかる手間も少なくなるだろう。また、デスクトップモードでWindowsストアアプリが利用できるようになったことで、企業でのWindowsストアアプリの開発も進んでいくかもしれない。
今回のTechnical Previewでは、デスクトップ画面のUI変更が中心で、その他のエンタープライズ向けの機能はほとんど用意されていない。また、タスクバーにある検索ボタンなども、Modern UIの検索と完全にリンクしていない。
このあたりは、開発が進めば、もう少し整理されたり機能が追加されたりしていくだろう。
もっとも、デスクトップモードにModern UIの機能が追加されているものの、Modern UI自体がなくなったわけではない。Windows 10には、2-in-1 PCやタブレットなどに対応したContinuum機能が用意されている。
この機能は、キーボードが切り離されてタブレットモードに切り替わったときに、自動的に状態をチェックして、タッチUIのModernモードに切り替えるものだ。もちろんキーボードを再接続すれば、自動的にデスクトップモードに切り替わる。Continuum機能により、タッチインターフェイスのタブレットモードと、キーボードを使うPCモードを、シームレスに利用することができる。
なお、Windows 10のTechnical Previewを行うなら、フェードバックをMicrosoftへ積極的に送って、Windows 10を企業にとって使いやすいOSにしていくべきだろう。実際、Windows 10のTechnical Previewには、フィードバックを簡単に送れるように、専用のアプリが用意されている。フィードバックにより最終仕様が変わることがあるため、積極的にフィードバックを返すべきだ。