特別企画

次期Windows Serverの新機能を見る

Hyper-Vやネットワークなどいくつもの機能を強化

Windows 10と同じくスタートメニューが復活

次期Windows Serverの起動画面。デスクトップUIにサーバーマネージャーが起動されている

 今回は、10月初頭にTechnical Previewが公開された次期Windows Serverを紹介する。

 Windows Server 2012 /2012 R2からは、いくつか大きな変化があった。

 まず、次期Windows ServerはWindows 10とOSの中核部分が共通化されており、UI部分においても、Windows 10と同じになっている。このため、次期Windows Serverでもスタートメニューが復活している。

 Windows Server 2012 R2では、Windows 8と同じくModern UIが採用されていた。しかしWindows ServerではServer Managerを利用するため、Modern UIのスタート画面を使う機会はほとんどない。Modernアプリ(Windowsストアアプリ)になっているサーバー向けのソフトウェアはあまり存在しないので、Windowsストアアプリを使う機会もほとんどないだろう(デフォルトでは、Windows SercerではWindowsストアは利用できないようになっているが、設定によって利用可能になる)。

 このことから、次期Windows Serverにおいては、Windows 10でいわれているような「UIの回帰」というほどのインパクトはない。

 なお、Windows 10ではデフォルトでスタートメニュー横にModernアプリのタイルが表示されている。これに対して次期Windows Serverでは、Windowsボタンをクリックしても、Windows 7のようにアプリケーションのリストが表示されるだけだ(Windows 10とコードベースを同じにしているので、デスクトップにおいて、Modernアプリをウインドウで動かすことはできる)。

Windowsボタンをクリックすると、Windows 7と同じメニューが表示される。ただし、Windows10のように、Modernアプリのタイルは表示されない
All Appsをクリックすると、Windows 7と同じようにフォルダーやアプリケーションのショートカットなどが表示される
ユーザー名をクリックすると、LockやSign Outなどが選択できる
電源ボタンアイコンをクリックすると、電源オフ、リセットなどが選択できる
次期Windows Serverでも、ショートカットでModernスタート画面を表示することはできる
Windows 10と同じくマルチデスクトップがサポートされている

(山本 雅史)