特集

DXの礎となるデータセンターの方向性を議論する「データセンター・イノベーション・フォーラム2021」、12月8日・9日開催

 インプレスとデータセンター・イノベーション・フォーラム プログラム委員会は、ポストコロナ社会の実現に向けて進化を続ける、データセンターの今後の方向性を展望するイベント「データセンター・イノベーション・フォーラム2021」を、オンラインで12月8日・9日に開催する。

 データセンター・イノベーション・フォーラムは、データセンター/クラウド基盤サービス事業者に加えて、ゼネコン、サブコン、設計会社、不動産会社や自社でDCを保有するユーザー企業など、データセンター事業に関わる各事業者を参加対象としたイベント。通算で30回目となる今回は昨年から規模を拡大し、2日間の開催となる。

 今回のテーマは、「DXの礎となるデータセンター、国際的競争力を高め高価値を提供するための戦略的な設計、実装、運用方法とは」。データセンターは、Society 5.0やポストコロナ社会を実現する「オンラインファースト」の実現や、SDGsの最重要課題の一つである地球温暖化対策においても、重要な役割を果たすことが期待されている。こうしたポストコロナ社会の実現に向けて、進化を続けるデータセンターの2021年のスナップショットを把握し、今後の方向性を展望する機会となることを目指したフォーラムとなっている。

 初日となる8日のオープニング基調講演は、経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 高度情報通信技術産業戦略室 室長の中野浩二氏が、「データセンターの最適な配置に向けて~『半導体・デジタル産業戦略』の目指す方向性~」と題して、我が国がアジアの中核データセンター拠点となることを目指す上での、政策の方向性について紹介する。また、デジタルエッジ・ジャパン合同会社 プレジデント(兼)日本代表の古田敬氏が、「データセンター・プラットフォームとネットワークの進化ーその実情、国内外の視点の違いについて」と題して、データセンターが発達を続けている背景と、日本におけるデジタルインフラストラクチャー事業のあるべき姿について講演する。

 8日の午後のセッションは、サーバーやネットワーク機器などの話題を中心とした「ICTインフライノベーションセッション」と、電源やサーバーラックなどの話題を中心とした「ファシリティインフライノベーションセッション」の2トラックのセッションを行う。

 2日目となる9日のオープニング基調講演は、デジタル庁 戦略・組織グループ セキュリティ・危機管理チーム 参事官の松田洋平氏が、「デジタル庁のサイバーセキュリティ政策について(仮)」と題する講演を実施。また、株式会社アイティアイ代表取締役の大和敏彦氏が、「再生エネルギー対応を求められるデータセンター」と題して、データセンターにおける電力事情と再生エネルギー対応から、データセンターの要件と競争力について考察する講演を行う。

 9日の午後のセッションは、物理・サイバーの両面でデータセンターのセキュリティ対策の話題を中心とした「セキュリティイノベーションセッション」、運用効率化・自動化の話題を中心とした「運用効率化イノベーションセッション」の2トラックのセッションを行う。

 また、8日と9日のそれぞれ最後のセッションでは、「国内データセンター事業者 パネルディスカッション」として、データセンターの顧客動向や、今後に向けてのデータセンター業界の方向性などについて議論する、国内データセンター事業者同士による討論会を行う。

 イベントは参加無料で事前登録抽選制となり、すでに参加登録ページがオープンしている。ぜひとも多くのデータセンター関係者に、参加を検討していただきたい。