特別企画

ネットワークを陰で支えるエンジニア「ネツエン」とともに歩む――、
ヤマハが示すエンジニアへの想い

「Yamaha is Proud of Network Engineers」

 ヤマハが初代の法人向けISDNルータ「RT100i」を発売したのは1995年3月。日本の商用インターネット黎明(れいめい)期である。以来、多くのルータ製品を市場に送り出し、SOHOや一般コンシューマ向けでもベストセラーとなった「ネットボランチ RTA50i」や、法人拠点用途の「RT140シリーズ」、企業向けの高性能ブロードバンドルータ「RTX1000シリーズ」など、多様なラインアップを提供してきた。さらに2011年からはスイッチや無線LANアクセスポイントの提供を開始。2018年にはレイヤ3スイッチ「SWX3100/3200シリーズ」が登場し、ヤマハ製品だけでネットワークを構成できるまでにラインアップは拡充している。

 ヤマハのネットワークと言えばファンが多いことでよく知られている。ヤマハはRT100iの発売と同時に「rt100i-usersメーリングリスト」を設置し、ユーザー同士だけでなくユーザーと開発者とのコミュニケーションを活性化するコミュニティを作った。コミュニティで情報交換される要望や課題、不具合報告、活用例などはその後の機器開発にも大いに生かされている。こうしたユーザーを大切にする、ユーザーと一緒に作り上げていく姿勢は今でもヤマハのネットワーク機器の特長となっており、ファンが多い一つの理由なのだろう。

ヤマハネットワーク周辺機器の技術情報ページ。ヤマハ ネットワーク機器のユーザーであれば、一度はアクセスしたことがあるのではないか

 そして2019年、その姿勢はさらに一歩進化した。ヤマハは2019年1月、ヤマハグループの顧客への約束としてブランドプロミス“Make Waves”を新たに制定した。ブランドプロミスとは、ヤマハが顧客に提供する価値を表したもの。「個性、感性、創造性を発揮し、自ら一歩踏み出そうとするお客さまの勇気や情熱を後押しする存在でありたい」との思いを込め、顧客が心震わす瞬間を「Make Waves」という言葉で表現している。

 このブランドプロミスとあわせ、ヤマハがネットワーク機器の顧客、実際にヤマハ製品を日々利用しているネットワークエンジニアへ打ち出したメッセージが「Yamaha is Proud of Network Engineers」である。

 このメッセージについてヤマハ株式会社 コミュニケーション事業統括部 マーケティング&セールス部 マーケティンググループ リーダーの平野尚志氏は、「ヤマハは1995年からネットワークエンジニアの皆さんとともにネットワーク機器を作り続けてきました。故障率も非常に低く、満足度も高いと評価をいただき、多くのお客さまにご利用いただいています。そうしたすべてのネットワークエンジニアさんとの絆に感謝の気持ちを表すとともに、彼らの活動を誇りに思っていますというメッセージです」と語る。

ヤマハ株式会社 コミュニケーション事業統括部 マーケティング&セールス部 マーケティンググループ リーダーの平野尚志氏

「ネツエン」を世の中の人に知ってほしい

 会社を陰で支え続けるネットワークエンジニアは最高だ――。ネットワークエンジニアに求められること、それはネットワークを止めないことだ。すでにネットワークは水や電気などの社会インフラ同様、止まらずに稼働し続けることが前提となっており、いったん停止すればビジネスへの影響も大きい。動いていて当然、止まれば大変、そんなプレッシャーと戦いながらネットワークを守るエンジニアを誇りとし、身近なパートナーであり続けたいというヤマハのメッセージである。

 「ネツ」トワーク「エン」ジニア、もしくは「ネツ」イのある「エン」ジニア、縮めて「ネツエン」として、ヤマハはネットワークエンジニアを応援する取り組みを強めている。

 その一つが新幹線広告。ヤマハでは「ネツエン最高。」とメッセージを打ち出した新幹線広告を2019年から出稿している。より多くの人たちにネットワークエンジニアの仕事の素晴らしさを伝えたい、という思いで制作された広告だ。出張などの際に新幹線を利用して目にした人も多いだろう。

 広告の反響は非常に大きいという。「こうした広告では異例のことですが、この広告を目にした多くの人がツイートをしてくれています。それもネットワークエンジニアの方だけでなく、一般の方もネットワークエンジニアに感謝を示すようなツイートも見られました」と平野氏。

 イベントなどでも「ネツエン」をアピールしている。2019年10月にヤマハの国内総販売代理店であるSCSKが開催した「ヤマハ・ネットワーク・イノベーション・フォーラム2019」では、ネツエンLT(ライトニングトーク)セッションと題して、ヤマハのネットワーク機器と縁の深いネットワークエンジニアによる熱い講演が行われた。

アリスタネットワークス 土屋師子生氏の講演。ヤマハの「rt100i-usersメーリングリスト」やFAQに育てられたと熱弁
ランシステムの黒澤 一秀氏の講演。多店舗を運営する同社のネットワークを支えるヤマハについて「壊れないルータはすごい」と絶賛している

熱い「ネツエン」エピソードを広く募集

 ヤマハでは現在、「ネツエンエピソード大賞」を実施中だ。ネットワークエンジニアのエピソードとして、「この仕事をして良かったと心から思えた瞬間」「大きなピンチを支えたネットワーク構築事例」「ネットワークエンジニアとして成長を感じた出来事」など、ネットワークエンジニアの熱い思いを募集している。

 「当たり前に思われがちなその日常を、見えないところで支え続けている人たちがいることを、私たちはたくさんの人に知ってもらいたいと考えています。ネットワークエンジニアさんだけでなく、ネットワークを利用している方にもぜひエピソードを送ってほしいです」と平野氏は話す。

 応募エピソードの中から最優秀賞、優秀賞、特別賞が選出され、ネットワーク機器などの商品も贈られる。応募期間は2020年2月28日(金)17:00までだ。

【12/16変更・追記】

  • 12月13日、ヤマハより、ネットワークの一大イベント「Interop Tokyo 20」(開催日時:2020年4月13~15日)のヤマハブースにてコラボ企画を実施するため、募集期間を2020年2月28日まで延長することが発表された。なお、最優秀賞に選ばれた投稿者は、「Interop Tokyo 20」に招待されるほか、本コンテストの授賞式にも出席してもらう予定とのこと。

 ネットワークエンジニア、そしてネットワークエンジニアにお世話になっているユーザーもぜひ熱いエピソードを送ってみてはいかがだろうか。

(協力:ヤマハ)