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バッファロー、CLI設定以外のインテリジェント機能を備えた「スマートスイッチ」7製品
8ポートのPoE対応ファンレスモデルも
(2014/9/10 10:30)
株式会社バッファローは10日、全ポートがGigabit Ethernet(GbE)に対応したレイヤ2スイッチ「BS-GS20シリーズ」を、9月下旬より順次提供開始すると発表した。「コマンドライン(CLI)での設定を除き、(バッファロー製の)インテリジェントスイッチと同様の機能を持つスイッチを、安価に提供する」(バッファロー BBSビジネスユニット ユニット長の富山強氏)点が特徴で、同社では「スマートスイッチ」として分類している。価格は8ポートモデルが1万4800円(税別)から。
バッファローでは従来、CLIによる設定やSNMP対応などが特徴のインテリジェントスイッチと、特別な機能を持たないノンインテリジェントスイッチの中間に、VLANやQoS、IEEE 802.1認証などに対応し、Web GUIからの設定を行える「Webスマートスイッチ」をラインアップしてきた。そのWebスマートスイッチは、設定が簡単なことや、VLANによるセキュリティなどが必要とされてきたことなどから需要が増えているものの、「顧客の中からは、『機能には満足しているが、監視はしたいのでSNMP対応が欲しい』という声を大きくいただくようになった」(富山氏)という。
こうした声に応えてバッファローが製品化したのが、CLI設定以外はインテリジェントスイッチと遜色(そんしょく)ない機能を備えた、スマートスイッチのBS-GS20シリーズだ。設定は、2013年にリリースされたVPNルータ「VR-S1000」で好評だったというWeb設定画面を踏襲しており、すべての機能を簡単に設定可能。一部機能についてはウィザードによる設定も行える。
また、高信頼設計により動作環境温度50℃に対応し、「インターネットマンションの配電盤の中や、学校教室の天井裏、夏期休暇中のクーラーが効いていない教室といった過酷な環境でも、安心してスイッチをお使いいただけるようにした」(バッファロー BSビジネスユニット 法人ネットワーク マーケティング担当の鷲野哲也氏)とのこと。保証についても、従来製品の3年から5年へ、標準のセンドバック保守期間を延長した(購入当初は3年、購入後30日以内にユーザー登録を行うと5年に延長される)。
加えて、CLI設定以外のインテリジェントスイッチの主要機能を抑えつつ、従来の自社製ノンインテリジェントスイッチとほぼ同等の価格を実現した点も大きな特徴となる。鷲野氏は「フロアスイッチをインテリジェント製品からスマートスイッチへ、島ハブをノンインテリジェントからスマートスイッチへそれぞれ置き換えることで、価格を抑えつつ、より信頼性の高いネットワークを構築できる」とアピールした。
ラインアップは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tが8ポートの「BS-GS2008」、16ポートの「BS-GS2016」、24ポートの「BS-GS2048」と、バッファローの法人向けとしては初となる48ポートの「BS-GS2048」を用意。また、PoE対応スイッチとして、8ポートの「BS-GS2008P」、16ポートの「BS-GS2016P」、24ポートの「BS-GS2024P」も提供する。16ポート以上の5製品については、2ポート分が1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-TとSFP+のコンボポートで、アップリンクに利用できるとのこと。
さらに、PoE非対応はBS-GS2048以外の3モデルと、PoE対応は8ポートのBS-GS2008でファンレス駆動を実現した。鷲野氏は特にBS-GS2008Pについて「従来製品ではファンの騒音が気になるという声があったが、ACアダプタ採用などにより、(高出力の)802.3at対応でもファンレスを達成した」と話している。
価格は、BS-GS2008が1万4800円(税別)、BS-GS2048が6万9800円(税別)、BS-GS2008Pが3万4800円(税別)など。