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バッファロー、VLAN・QoS機能を低価格で提供する「スマートLite」スイッチ

アパート・マンションや宿泊施設への導入に必要な機能を搭載

BS-GSL20シリーズの24ポートモデル「BS-GSL2024」

 株式会社バッファローは5日、VLANやQoSなどの機能を備えながらも低価格で提供する、スイッチ製品の新ラインアップ「スマートLite」を発表した。Gigabit Ethernet(GbE)対応レイヤ2スイッチ「BS-GSL20シリーズ」と、PoE+給電対応したモデル「BS-GSL20Pシリーズ」を、2019年1月中旬より順次販売開始する。

 「スマートLite」は、VLANやQoSなど、アパート・マンションや宿泊施設といった設備への導入に必要な機能を低価格で提供するスイッチ。VLANはポートベース/タグ/マルチプルの各VLANに加え、アパート・マンションや宿泊施設においてネットワーク内の折り返しを防止する「インターネットマンションモード」などに対応しており、ネットワークのセキュリティとフレキシビリティの併用を実現するという。

 またQoSを利用することにより、ネットワーク負荷を調整し、通信回線を効率的に利用できるとした。

 こうした機能の管理は、日本語表示対応のWeb設定画面から直感的に設定・管理できるため、CLI操作などの特別な知識は不要。オプションのネットワーク管理ソフトウェア「WLS-ADT」を利用すれば、ポリシーに属する複数スイッチの集中管理や一括設定も可能で、無線LANアクセスポイントやNASなど、ほかのネットワーク機器を含めてバッファロー製品の統合管理が可能になるとした。

 加えて、ファンレス筐体の採用により高い静音性を実現。ホテルの廊下や会議室など、動作音が気になる場所への設置にも対応するほか、回路設計・筐体設計の最適化を行い、50℃の環境下での動作を可能にしている。

 インターフェイスは、全製品、全ポートが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応しており、BS-GSL20シリーズでは、5ポート/8ポート/16ポート/24ポートの4モデルが提供される。価格(税別)はそれぞれ、8600円、1万2800円、2万3800円、3万3800円。

 一方、PoE+対応モデルは5ポート/8ポート/16ポートの3モデルが提供される。価格(税別)はそれぞれ、2万6800円、3万1800円、5万1800円。5ポートモデルではそのうち4ポート、8ポートモデルではそのうち6ポートからPoE+給電を行え、いずれもポートあたり最大30W、装置全体では最大60Wまでの給電が可能。16ポートモデルではそのうち12ポートがPoE+給電に対応し、ポートあたり最大30W、装置全体では最大120Wまでの給電を行える。

 なお「スマートLite」スイッチでは、先行して提供されている「スマート」スイッチと異なり、IEEE 802.1XやSNMP、スパニングツリー、IPフィルタ(ACL)といった機能は省略されているとのことだ。

BS-GSL20Pシリーズの16ポートモデル「BS-GSL2016P」