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日本HPがネットワーク製品を強化、OpenFlowアプリやシャーシ型スイッチなど

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は27日、ネットワーク製品群を拡充すると発表した。データセンター向けのシャーシ型レイヤ3スイッチ「HP FlexFabric 12518E Switch」(以下、FlexFabric 12518E)と)「同 12508E Switch」(以下、FlexFabric 12508E)、企業向けのIEEE 802.11ac対応無線LANアクセスポイント「HP 560 802.11ac Dual Radio Access Point」(以下、560 AP)、SDN対応アプリケーション2製品を投入する。

 新製品のうちFlexFabric 12518E/12508Eは、企業のデータセンターのネットワークコアで利用可能な、シャーシ型のレイヤ3スイッチ。将来的な100Gigabit Ethernet(GbE)対応を見据えてシャーシ、MPU、スイッチングファブリックモジュールを一新しており、スイッチング性能を75%増強して、最大13.32Tbpsの性能を実現した。インターフェイスは、40GbEで最大288ポート、10GbEで最大864ポートを実装可能。最大4シャーシでのHP IRF(仮想シャーシ機能)もサポートしている。

 加えて、OpenFlow 1.3に対応しており、「SDNを今やろうというお客さまはもちろん、近い将来に検討している方にも最適」(HPネットワーク事業統括本部 HPネットワーク製品・オペレーション部の尾崎亨氏)。Non Stop Routing機能(IPv4 OSPF/IS-IS)およびNon Stop Forwarding/Graceful Restart機能を搭載するため、信頼性の面でもアピールできるとした。

 価格は、18スロットモデルのFlexFabric 12518Eが5646万円(税別)から、8スロットモデルのFlexFabric 12508Eが3131万6000円(税別)から。別途、ファブリックモジュールやラインカードなどが必要になる。

FlexFabric 12518E/12508E
HPネットワーク事業統括本部 HPネットワーク製品・オペレーション部の尾崎亨氏

 2つ目の「560 AP」は、IEEE 802.11a/n/ac(5GHz)とIEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)に対応したアクセスポイントで、IEEE 802.11acでは最大1.3Gbpsの高速通信が可能。無線干渉源を特定し、電波出力を自動調整したりチャネルを自動変更したりするWi-Fi ClearConnect機能、Airtime Fairness機能、無線LANセキュリティ(WIPS)機能なども備えている。

 制御/管理は「HP 870/830」コントローラから一括して行え、大規模な環境にも対応可能。今後のバージョンアップにより、OpenFlowへの対応も予定している。尾崎氏は日本HPの無線LANについて、「お客さまは有線と無線のLANを別々に管理するわけではなく、統合して提案できる点が評価されている」と説明。また、「エンドトゥエンドでのネットワーク最適化を考える上では、無線LANのOpenFlow化にも確実に取り組む必要がある」と、OpenFlow対応の理由についても述べた。

 価格は17万8000円(税別)。

HP 560 802.11ac Dual Radio Access Point
無線と有線とを統合したソリューションとして提供できるのが、日本HPの強みという

 一方、SDNアプリケーションについては、「HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lync」と「HP Network Protector SDN Application」を発表した。

 前者は、コミュニケーションツール「Microsoft Lync」と日本HPのSDNコントローラソフト「HP VAN SDNコントローラー」を連携させるツール。Lyncのネットワークトラフィックを動的に最適化することで、ユーザーの使用感を大幅に向上させるという。

 後者の「HP Network Protector SDN Application」は、HPがグローバルに提供しているセキュリティデータベース「Reputation DV」とHP VAN SDN Controllerを連携するソフト。Reputation DVからの情報を利用し、ネットワークのエッジ部分でリアルタイムにセキュリティを適用し、脅威をブロックできるとのこと。

 なお、いずれのアプリケーションも「エッジのスイッチのみ、OpenFlowに対応していればよいので、経路をすべてOpenFlow対応にする必要はない。既存ネットワークの変更を最小限に抑えながらトラフィックを最適化したり、セキュリティを高めたりできる」ことから、段階的なOpenFlow対応を進められるとしている。

 価格は、「HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lync」が50万円(税別)から、「HP Network Protector SDN Application」が25万円(税別)から。

HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncの概要

石井 一志