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「今日から使える!」Windows 11 AI活用術10選。PDFの即時Word化からリコール機能の応用デモまで

Windows AI Day ブレークアウトセッション

 株式会社インプレスは、企業の情報システム担当者やAIに関心のあるユーザー、経営者・経営企画担当などを対象にしたイベント「Windows AI Day」を、3月2日に東京国際フォーラムで開催した。特別協賛は日本マイクロソフト株式会社。

 日本国内の主要PCメーカー11社から発売される最新のCopilot+ PCが一挙に紹介されたほか、Windows 11に搭載されたAI機能やCopilot+ PCが、オフィスでの実際の仕事にどのように役立つかについても、事例を交えて解説された。

 また、PCメーカー各社の実機を展示するコーナーが設置されるなど、Copilot+ PCを扱うPCメーカー、ディストリビューター、半導体メーカーなどの20社が一堂に会し、会場には800名以上が来場した。

 ここでは、日本マイクロソフトによるブレークアウトセッションを紹介する。

【イベントレポート】Windows AI Day

【基調講演】「Windowsは仕事の最強パートナーになる」――Copilot+ PCが変える業務の常識
【基調講演】「PCが人間に歩み寄る」時代へ――、Copilot+ PCの最新AI機能と主要11社の新PCを一挙紹介
▼【ブレークアウト】インテル、クアルコム、AMDの3社が共演。最新チップが切り開く「Copilot+ PC」の現在地とシリコンから見たAIの未来
▼【ブレークアウト】「今日から使える!」Windows 11 AI活用術10選。PDFの即時Word化からリコール機能の応用デモまで(本記事)

仕事で使えるCopilot+ PCのAIワザをデモ10連発

 ブレークアウトセッション「ひらめきから一歩先へ。今日から使える! イノベーションを加速するWindows AI 小ワザ 10選」では、仕事で使えるCopilot+ PCのAI機能を活用したワザが10個、デモとともに紹介された。担当したのは、基調講演にも登壇した日本マイクロソフト株式会社の鈴木敦史氏(シニア テクニカル アーキテクト)だ。

日本マイクロソフト株式会社の鈴木敦史氏(シニア テクニカル アーキテクト)

1. PDFのテキストからWordの文書を作成

 1つ目は、基調講演でもデモされた、PDFの文書からClick to Do(クリックして実行)でWord文書にする例だ。ちなみに、元の文書はコピーできない画像PDFとのこと。ここでのデモでは、Click to Doでメニューから選ぶかわりに「この内容を日本語で要約してください」と指示し、Microsoft 365のAI機能を呼び出す様子が披露された。

PDFのテキストからWordの文書を作成
デモ:Click to DoからPDFの要約を指示

2. 画像の背景を加工

 2つ目は、Click to Doでテキストではなく画像を処理する例だ。PDF中の図を選択し、Click to Doのメニューから「ペイントで背景を削除」を選ぶと、図がWindowsのペイントに貼り付けられ、その機能で背景が削除された。

画像の背景を加工
デモ:PDFから図を選んでClick to Do
デモ:Windowsのペイントに貼られ、背景が削除された

3. メールアドレスから会議を設定

 テキストや画像だけでなく、意味のある内容を扱う例として、画像からメールアドレスを認識してアクションを起こすデモだ。社内SNSのViva Engage(旧称Yammer)で見たリーダーのメールアドレスから、「Teamsでミーティングをスケジュール」を選択し、会議の設定画面を呼び出す。

メールアドレスから会議を設定
デモ:メールアドレスから「Teamsでミーティングをスケジュール」を呼び出す
デモ:会議の設定画面が呼び出される

4. ファイルを探す

 基調講演でもデモされた、改良されたWindows検索の例だ。ここでは、「青い背景のスライド」という指示で、ファイルの内容を基に検索した。

ファイルを探す
デモ:「青い背景のスライド」でファイルを検索

5. 昨日見た何かを探す

 これも基調講演でも出たリコール(Recall)だ。ここでは、タイムラインをさかのぼって過去の操作画面を探す様子がデモされた。

昨日見た何かを探す
デモ:リコールでタイムラインをさかのぼる

6. リコールからクリックして実行

 リコールで表示された過去の操作画面の画像から、直接Click to Doを実行する例である。

 このようにClick to Doはさまざまな機能があり、いろいろな場面で使える。使いこなしについて、鈴木氏は、「全機能を覚えるより、普段やっている業務の中で、『こうしたら便利』という場面から使っていただくのがよい」とアドバイスした。

リコールからクリックして実行
デモ:リコールの過去の操作画面から直接Click to Doを実行

7. 画像をよりよく加工する

 Windowsのペイントは最近進化しており、AIの機能によって消去や要素追加などができる。ここでは、ペイントで開いた写真に対して、自然言語の「アニメ調のかわいい動物のイラスト」という指示でイラストを追加する様子がデモされた。

画像をよりよく加工する
ペイントにAIで要素を追加

8. メールをすぐ書く

 OutlookのAI機能を使い、比較的ラフな指示からメールの文面を書いてもらう例だ。デモでは、ローカルAIによる音声入力を使って指示が行われた。音声入力した言葉からAIが内容を理解し、句読点を自動的に入れる様子も披露された。

 鈴木氏は、「完璧なプロンプトを書こうと考えていたら、多分、自分で文章を書いたほうが早い。まず依頼して、書いてもらった文章が気に入らなかったら、指示を追加して作り直させればいい」とアドバイスした。

メールをすぐ書く
デモ:メールの文面を書いてもらうよう指示
デモ:メールの文面が書かれた

9. Teams Super Resolution

 Teamsのビデオ会議で、相手の回線品質が悪く、ブロックノイズが発生して画質が低下した映像を手元でくっきりさせる、超解像の機能だ。

Teams Super Resolution
デモ:左が超解像の適用前、右が超解像の適用後

10. Windowsスタジオエフェクト

 これは反対に、Teamsのビデオ会議で、自分側の音声や映像を補正してから送信する機能だ。背景ぼかしは、Teams標準の機能では送信後にクラウド側で処理するのに対し、スタジオエフェクトではローカルで処理してから送信する。そのほかよく使う機能として、音声のノイズキャンセルや、視線を合わせるアイコンタクト、広めの画角の中から自分のいる位置に合わせて映像を切り出す自動フレーミングなどを鈴木氏は紹介した。

Windowsスタジオエフェクト
デモ:スタジオエフェクトで背景ぼかし