京大のバイオ情報サービスのストレージとして「NetApp FAS」を導入


 ネットアップ株式会社は22日、京都大学化学研究所のバイオ情報サービス「ゲノムネット」を支えるスーパーコンピュータのストレージシステムとして、「NetApp FAS」システムが採用されたと発表した。

 同研究所が提供するゲノムネットは、ゲノム情報とライフサイエンスの広範な知識を統合した情報基盤であり、ゲノム解読のためのさまざまなリソースを提供している。すでにその月間アクセス数は5000万以上、ユニークユーザー数は20万人以上に達し、世界有数のバイオ情報サービスへと発展しているという。

 同研究所では、2008年からゲノムネットを支える各種サーバーのストレージ基盤としてNetApp FASを採用。当初はアクティブ・アクティブ構成の「NetApp FAS3070」が2セット導入され、ストレージシステムの可用性を高めるためにNetApp FASシステム間でSnapMirrorによるデータ同期が行われていた。

 その後、4年間にわたって優れたアクセス性能と可用性を維持できたことが評価され、2012年1月から稼働を開始したスーパーコンピュータにおいても、NetApp FASの採用が決定した。

 現在稼働中の環境では2セットのスーパーコンピュータが設置され、化学系アプリが稼働する化学計算サーバーと、バイオインフォマティクス分野で使用されるゲノムネット計算サーバーとして使い分けられている。

 スーパーコンピュータ全体を支えるストレージ基盤には、最高水準のアクセス性能を提供できる最上位モデルとして、アクティブ・アクティブ構成のNetApp FAS6240を6セット導入。ディスク容量は、これから4年間の連続稼働に答えるため、合計600TBを用意。それぞれがバイオインフォマティクス・データベース領域、ユーザー向けホームおよびメール領域、共有ファイルサーバー領域などに割り当てられ、適切なアクセス分析を行っているという。

関連情報