福島県・和歌山県・佐賀県の中学校、富士通製スレートPCによる授業を開始
福島県新地町立尚英中学校(生徒数約300名)、和歌山県和歌山市立城東中学校(生徒数約300名)、佐賀県立武雄青陵中学校(生徒数約500名)の3校で、富士通製スレートPC「STYLISTIC Q550/C」を活用した授業が開始された。
2011年度から始まった総務省「フューチャースクール推進事業」と文部科学省「学びのイノベーション事業」(以下、本事業)によるICTを活用した協働教育の実現を目指すもの。「フューチャースクール推進事業」では公立小学校10校において実証研究を進めており、2011年度から「学びのイノベーション事業」との共同事業となってからは、新たに中学校8校と特別支援学校2校も追加され、今回の3校もそこに含まれている。
3校では、2012年2月にICT環境を整備し、4月の新学期から本格的にICTを活用した授業を始め、1人1台の端末とインタラクティブホワイトボードなどを利用した学び方や指導方法の実証実験を、2013年度まで実施する予定となっている。
そこで採用されたのが、富士通製スレートPC「STYLISTIC Q550/C」。和歌山県和歌山市立城東中学校からは校外や家庭からの利用も含めた実証研究環境整備についても受注した。
同環境下では、「子どもの学習進捗に適した教材の提供などによる一人一人のペースに合わせた学習」「メディアを活用した子ども同士の話しあいや教えあいによる協働的な学習」「教員による子どもの学習状況の細かな把握と子に応じた適切な指導」に関して、学習・指導の実証研究を進めるとする。
3校では、今回の実証研究の成果を踏まえ、教育の高度化を目指した本格的なICT活用を展開する予定。福島県新地町は、既に1人1台のICT環境を整備している小学校3校と連携し、町内全校において小中一貫したICT活用を進めていく。
和歌山県和歌山市では、タブレット型PC「LIFEBOOK T730/B」などを小学校全校のPC教室に導入しており、今後はPC教室だけでなく、校内を自由に持ち歩きできるモバイルPCを小中学校全校に導入することを検討している。
佐賀県では、県立致遠館中学校(生徒数500名)において、1人1台のスレートPCを整備するほか、今後は県立中学校、高校、特別支援学校にも1人1台の環境を整備し、教育へのICT活用を加速させる考え。