GMOクラウド、2種の新クラウドサービス「IQcloud」「GMOクラウド Public」


 GMOクラウド株式会社は1日、バーチャルプライベートクラウド「IQcloud」と仮想マシン数(VM)無制限のリソース提供型パブリッククラウド「GMOクラウド Public」を発表した。IQcloudを4月1日より、GMOクラウド Publicを4月25日より提供する。


バーチャルプライベートクラウド「IQcloud」

 IQcloudは、企業のマシンルーム志向のバーチャルプライベートクラウドサービス。プライベートクラウドに近いセキュリティレベルで個々の空間を区切って提供するのが特徴。クラウド基盤の導入コンサルティングからシステム設計・構築、運用・監視まで包括的に提供し、1システム丸ごとは必要ない、またはコストを抑えたい企業に最適とする。

 具体的な特徴として、サーバー、ストレージ、ネットワーク接続ポートといった各リソースをユーザー占有または準占有で提供。同一ハイパーバイザー内に複数の企業が混在せず、ネットワークもVLANで専用セグメントを構成するため、セキュリティに優れる。

 また、ストレージI/O、ネットワークI/Oに必要な帯域(標準10Gbps)をそれぞれ独立して確保するため、多様な社内システムの収容に必要なプライベートクラウド並のパフォーマンスを実現するという。

 料金体系はユーザーが占有するリソース課金で、VMの数は問わない。初期費用なし、月額10万2900円から利用できる。


VM無制限のリソース提供型パブリッククラウド「GMOクラウド Public」

 一方のGMOクラウドPublicは、1時間1.5円から利用できる、自由度の高いリソース提供型クラウドサービス。一般的なパブリッククラウドに多いインスタンス提供型の場合、システムの拡張にはインスタントを追加するが、ユーザーが必要とするリソース以外も一緒に追加され、余剰リソースや無駄なコストが発生するケースがあるという。この点に着目し、従来の固定リソースを割り当てるインスタンスに依存しないサービスとしたのが特徴。

 これにより「リソース(VM/仮想CPU/メモリ/ディスク容量)を必要な分だけ自由に設定し利用できるリソース提供」「利用用途や想定されるシステム負荷に応じて1時間単位で柔軟にリソース拡張が可能」という2点を実現したとする。

 ユーザーは1プランに対して自由にVMを作成でき、その数に制限はなく、追加コストも発生しない。作成したVMごとにCPU、メモリ、ディスク容量を自由に割り当て、安定したパフォーマンスで稼働する運用環境を構築できる。管理画面からVMを作成し利用開始するまでの所要時間は最短3分で、急な案件にも対応可能としている。

 また、管理画面であらかじめ運用ポリシーを設定しておくことで、スケールアウト(VM数増加)・スケールアップ(VMリソース強化)の処理を自動化することも可能。ファイアウォールやロードバランサーなどを標準提供するほか、電話、メール、FAXによるサポート窓口を設置し24時間365日の有人サポートを無料で提供する。

 価格は、仮想CPU×1/10コア、0.5GBメモリ、10GB HDDで月額950円から。

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