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サイオステクノロジーと網屋が協業を強化、LifeKeeperを用いたALogの冗長化構成を検証

 サイオステクノロジー株式会社は30日、顧客が抱えるセキュリティ運用やコンプライアンス対応に関する課題解決を推進するため、株式会社網屋との協業を強化すると発表した。これに伴い両社は、セミナーなどのイベントを共同で開催し、サイオステクノロジーのHAクラスタソフトウェア「LifeKeeper」と、網屋のSIEM製品「ALog」を活用した顧客支援に取り組むとしている。

 サイオステクノロジーのLifeKeeperは、システムの障害を監視し、稼働系に障害が生じた場合に待機系へ自動切り替えを行うことで、システムダウンタイムの時間を短縮するHAクラスタソフトウェア。一方のALogは、独自のログ翻訳変換技術とAIの不正予兆検知により、さまざまなITシステムから集約した、複雑で膨大なログデータを分かりやすく管理する国産のSIEM製品である。

 サイオステクノロジーによれば、企業のデジタル化やリモートワークをはじめとする多様な働き方が広がるなかで、システムのログデータはセキュリティ対策、障害解析、コンプライアンス対応などにおいて重要性が増している。そうした中で、ALogはログプラットフォームとして多くの企業で導入が進んでいるものの、「ログを常時収集したい」「サーバー障害時でもログ取得を途切れさせたくない」といった、高可用性へのニーズが増加しているとのこと。

 今回、両社は、こうした顧客ニーズに対応するために協業を強化し、その取り組みの一環として、LifeKeeperを用いたALogの冗長化構成の動作検証を完了した。ALogはversion 1.1.0、LifeKeeperはLifeKeeper for Windows version 8.10.2を用いている。

ハードウェア構成

 サイオステクノロジーでは、今回の検証完了を受け、企業の業務継続性を支えるログ基盤において、LifeKeeperを適用して可用性向上を図れることを検証できたとコメント。今後も、可用性の課題を抱える業種・システムに対して、最適な冗長化ソリューションを提供していくとしている。