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TIS、デジタルマーケティングソリューション群「TIS MARKETING CANVAS」をリニューアル

 TIS株式会社は26日、企業のマーケティング活動における顧客体験向上や業務最適化、パーソナライズドマーケティングなどを支援するマーケティングソリューション群の統一ブランド「TIS MARKETING CANVAS」をリニューアルしたと発表した。

 これまでのTIS MARKETING CANVASは、ツールやサービスを単体で導入するケースが多く、データマーケティングにおける全体最適や、顧客体験の一貫性に課題があったという。この課題を解決するため、TISは今回、ブランド名を「MARKETING CANVAS」に変更するとともに、サービスのあり方を見直し、デジタルマーケティング関連サービスを統合した。

リニューアル前後の比較

 さらに、「Data×AI」を軸としたデータドリブンのプラットフォーム構築(DWH・CDP)や、オンライン・オフラインの顧客コミュニケーションチャネル(EC・MA・POS・CSなど)の整備を通じて、あらゆるチャネルで一貫した購買体験を提供できる次世代型コマース基盤の新サービスを順次追加し、顧客体験価値の向上を実現すると説明。また、約30種類のクラウドサービスに加え、企業がすでに導入している他の業務システムともシームレスに連携できる柔軟性を備えるとしている。

 新たな「MARKETING CANVAS」は、デジタルネイティブな消費者に対し、企業がテクノロジーを活用した新たな体験価値を提供していくため、デジタルマーケティングに必要なデータの収集・整理・分析といったPDCAの定着までを支援する。また、検索やレコメンドに依存しない新しいコマースモデルを実現するため、生成AIを活用した対話型のコマースモデルやパーソナライズドコンテンツを通じて、消費者の体験価値向上に取り組む。

 今後、AIを活用し、ECサイトの運営をスムーズにする次世代のコマース基盤や、顧客の購買行動を分析し、事業の成長戦略をサポートするデータ基盤サービス、消費者の行動変化に素早く対応し最適な接点を作り出すサービスなど、市場や企業のニーズに合わせて順次提供していくとしている。

新「MARKETING CANVAS」のサービス提供領域

 また、TISでは、消費者の行動に基づいたマーケティングの体験設計、生成AIの活用、パートナーと連携した簡易なプロトタイプ開発などを行うPoCの総称となる、「MARKETING CANVAS LAB」の取り組みを開始した。TISではMARKETING CANVAS LABを起点に、パートナー企業との共創プロジェクトを推進し、そこで得られた知見や成果を発信する情報ハブとしても活用していく。