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オラクル、政府機関や規制産業向けのソブリンクラウドサービス「Oracle Compute Cloud@Customer Isolated」を発表

 米Oracle(以下、オラクル)は現地時間17日、安全性と主権性を兼ね備えたコンピュートクラウドサービス「Oracle Compute Cloud@Customer Isolated」を発表した。

 Oracle Compute Cloud@Customer Isolatedは、インターネットから切断可能で、政府機関や規制産業が機密データを扱う上で必要とされる、高度なセキュリティとコントロールを提供する。政府機関、防衛省や国防組織、情報機関に加え、通信業界や医療業界においても、Oracle Compute Cloud@Customer Isolatedにより、攻撃リスクの最小化、厳格な規制への準拠、そして国家安全保障の強化が期待されるとしている。

 機能面では、Oracle Compute Cloud@Customer Isolatedは、「Oracle Compute Cloud@Customer」で利用可能なコンピュート、ストレージ、ネットワーキング・サービスおよびツールと、同等の機能を提供する。これにより、各組織はデータと基盤インフラの運用における主権性を維持しながら、AIの革新を加速し、業務効率の向上を図れる。

 サービスはシングルラックからの導入が可能で、必要に応じてスケールアップできるため、特有のデータ主権要件を持つ場所においても、「OCI Compute」サービスをオンプレミスで迅速かつ隔離された状態で展開できる。これにより、防衛分野の顧客は、任務遂行の支援が求められるあらゆる現場で、迅速にクラウド移行を開始できるとしている。

 Oracle Compute Cloud@Customer Isolatedは、2025年後半に全世界で提供開始する予定。