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日立とGoogle Cloud、フィジカルAIの社会実装とセキュリティ領域で戦略的アライアンスを拡大
2026年6月10日 10:00
株式会社日立製作所(以下、日立)は9日、フィジカルAIの社会実装を加速させるとともに、AI型サイバー攻撃の脅威に対しサイバーセキュリティソリューションを展開し、顧客の課題解決を支援するため、Google Cloudとの戦略的アライアンスを拡大すると発表した。
フィジカルAIは、現場のデータから得られたAIの分析・判断を、各種機器や設備の自律的な制御や運用といった具体的なアクションにまでつなぐ技術。このサイクルを繰り返すことでAIは継続的に学習し、状況に応じた最適な判断と実行が可能になる。日立は、フィジカルAIの社会実装を通じて、社会インフラのトランスフォーメーションに取り組んでいる。
この日立のミッションを実現するために、日立はLumadaで培ってきたIT・OT・プロダクトの強みを生かして顧客課題を解決する協創アプローチと、Google Cloudの先進的なAIを掛け合わせてForward Deployed Engineers(以下、FDE)モデルを確立し、グローバルに展開していく。
FDEは、顧客の事業の現場に直接入り込み、経営課題の特定から、PoCによる早期の価値検証、実業務へのアジャイルな実装まで一気通貫で行う専門家集団。日立には、長年にわたり顧客の現場に寄り添い、共に課題の発見から解決までを伴走する「現場密着型のエンジニアリング」を進めてきた歴史があり、これはFDEモデルと極めて高い親和性を持つ。
この日立のDNAとGoogle Cloudの先進性を融合させ、幅広い産業に精通した日立のコンサルタントやAIトランスフォーメーション(AX)エキスパート、および日立の米国子会社であるGlobalLogicのAIネイティブソフトウェアエンジニアが、Google Cloudのトップエンジニアと連携し、顧客を支援する。
両社は、日立の「Frontier AIDeployment Center」と密接に連携し、AIで社会インフラの革新を実現する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi(以下、HMAX)」を、Googleの高性能なAI技術を活用できるエージェントプラットフォーム「Gemini Enterprise」によって高度化する。両社はこの高度化されたHMAXを中核に、複雑なオペレーションの自律化によるフロントラインワーカーの課題解決を推進する。さらに、FDEの活動で得られるドメインナレッジをアセットとして再利用可能にするデータ基盤を通じたスケーラブルな展開により、広範な顧客へ価値を提供していく。
さらに、AI技術の進化によるセキュリティの脅威に対して、日立のセキュリティ専門組織「Cyber CoE」がGoogle Cloudと連携し、Google CloudのGoogle AIThreat DefenseなどのGoogle Securityの技術に、日立が社会インフラを通じて培ってきたミッションクリティカルなSIの知見を掛け合わせることにより、顧客のセキュリティ運用を支援する。これらにより、両社はフィジカルAIによる価値創出を安全かつグローバルに加速させていく。
また、日立は、最前線で培う実践的なAI実装の知見や技術を「Frontier AIDeployment Center」へと集約していく。Frontier AIDeployment Centerが、こうした最先端の知見を国内システムエンジニアへ広く還流させることで、グループ全体のFDEの強化につなげていく。これらにより、FDEモデルの展開を加速し、グローバルでのAI活用による革新をさらに加速していくとしている。