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キンドリルやSCSKなど4社、国産メインフレームからIBM Zへの自動変換ソリューションを展開

 キンドリルジャパン株式会社(以下、キンドリル)、SCSK株式会社、トランスウェア株式会社、スペインBASE100の4社は14日、国産メインフレームから米IBMのメインフレーム「IBM Z」への移行を支援する自動変換ソリューション「Caravel zShift」を共同開発したと発表した。2026年春からの提供開始を予定している。

 Caravel zShiftは、国産メインフレーム上で稼働するアプリケーション、データベース、JCL(Job Control Language)を自動的にIBM Z環境に変換するソリューション。今回の協業では、BASE100の「Caravelシリーズ」と解析技術「Caravel Insight」を核に、キンドリルとSCSKのメインフレームに関するノウハウを活用することで、高精度な自動変換と短期間での移行を目指すという。

 また変換後のシステムは、キンドリルのクラウド型メインフレームサービス「zCloud」、またはSCSKのマネージドサービス「MF+」で稼働させる予定で、信頼性の高いシステム移行を支援するとのこと。

 なお4社では、メインフレームは現在も継続して技術が進化しており、高信頼性、セキュリティ、拡張性を備えた基盤として、引き続きエンタープライズグレードのミッションクリティカルな業務で採用されていることから、国産メインフレーム上で運用されている基幹業務をIBM Zへリホストすることは現実的な選択肢の1つになっているという点を指摘。Caravel zShiftの提供によって、企業のシステムモダナイゼーションを支援するとしている。