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キンドリルジャパン、IBMメインフレームを活用できるクラウドサービス「zCloud」を提供
2025年2月14日 06:30
キンドリルジャパン株式会社(以下、キンドリル)は13日、キンドリルが東京近郊に新設するデータセンターで、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)が提供する最新のIBMメインフレーム「IBM Z」を活用し、企業がビジネス状況に応じて、より柔軟にメインフレームプラットフォーム環境を構築できる既存のクラウドサービス「zCloud」を拡充し、2025年中に提供開始すると発表した。
これにより企業は、IBMメインフレームで処理される大規模かつ重要な企業データを、メインフレームに搭載されたAIを活用してリアルタイムに解析することで、ビジネス上の洞察を引き出し、新しい製品・サービスの開発やイノベーションの推進など、メインフレームとAIの相乗効果による業務の高度化を推進できるとしている。
キンドリルが提供する、IBMメインフレームに搭載されている先進テクノロジーやソフトウェアと、メインフレーム運用で培った専門性を統合したクラウドサービス「zCloud」は、ITシステム運用の自動化を目指したクラウドベースのオープンな統合プラットフォームであるKyndryl Bridgeにより、AI、運用データ、キンドリルの専門知識をシームレスに統合し、可観測性と自動化を推進してコンプライアンスやワークロード管理を最適化できると説明。戦略的に配置した東日本と西日本の先進的なデータセンターにより、レジリエンスとセキュリティを確保するとしている。
また、大規模なサービスの処理能力(15万MIPS以上)を備え、豊富な知見のあるメインフレーム技術者によるプラットフォーム構築支援、ネットワークハブを通じたzCloudからインターネットへの高速接続により、ハイブリッドクラウド環境をシームレスに提供するとしている。
キンドリルが提供するzCloudサービスを通して、企業は、先進テクノロジーを搭載したIBMメインフレームを核としたシステムと、既存のクラウドや他のシステムを組み合わせたハイブリッドなシステム環境を構築し、IT環境のモダナイゼーションの推進が可能になると説明。さらに、ミッションクリティカルな業務へのセキュアなAI適用により、ビジネスを高度化できるとしている。