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ティントリ、従来比40%の性能向上を実現した最新ハードウェア「VMstore T7290」を提供

オブザーバビリティや自動化などの機能を強化した「TxOS 6.0」も

 株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(DDN) Tintri事業部(以下、ティントリ)は9日、AIを活用したワークロード認識型データプラットフォーム「Tintri VMstore」の最新ハードウェアプラットフォーム「VMstore T7290」を提供開始すると発表した。あわせて、ストレージOSの新版「Tintri OS(TxOS) 6.0」もリリースし、ハイパーバイザー、データベース、コンテナといった多様な仮想インフラに対応する機能を強化したとのこと。

VMstore T7290

 Tintri VMstoreは、仮想環境におけるストレージ管理の課題を根本的に解決するために開発された、仮想マシン(VM)を認識できるストレージ(VM aware storage)。従来のLUN/ボリュームという管理とはまったく異なる設計思想に基づいて開発されており、従来のストレージにはないインテリジェンスを備えているという。

 またデータベースにおいても、パフォーマンスの可視化と自動QoSを可能にする機能が追加されているほか、コンテナへの対応を進めており、最新の取り組みとして、2025年6月にはKubernetesへの対応も発表された。

 VMstore T7290は、このTintri VMstoreのハードウェアプラットフォームである「T7000シリーズ」の最新モデルで、従来比40%の性能向上を実現。30TBのドライブに対応し、システム容量を従来の2倍に引き上げている。これを利用することで、単一システムで最大2.58PB、スケールアウト構成では165PB超までの拡張に対応し、数十万規模のVM、永続コンテナボリューム、データベースを効率的に管理できるとのこと。さらに、VMstoreに組み込まれているデータ保護とスナップショットロック機能によって、セキュリティの強化が可能としている。

 なおVMstore T7290は、VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Citrix Xenといった主要なハイパーバイザーに加え、Kubernetes、Platform9、OpenStack、Red Hat OpenShiftなどの最新プラットフォームをサポート可能。ティントリでは、以前より培ってきたオブジェクト単位のオブザーバビリティやオペレーションを、ハイブリッド環境やコンテナ基盤においても発揮できるとアピールした。

 一方、TxOS 6.0では、アプリケーション視点のインフラ運用を実現するためのオブザーバビリティ、自動化、セルフサービス機能が強化された。管理者は単一のコンソールからすべてのワークロードを統合管理でき、運用効率を高めながらビジネス成果に直結するIT基盤を構築できると、その効果を説明している。