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dotData、Databricksとの統合を実現したデータ分析プラットフォーム「dotData Insight 2.0」
2025年11月26日 14:23
米dotDataは26日、データ分析プラットフォーム「dotData Insight」の新版として、「Databricks」との統合を実現した「dotData Insight 2.0」を発表した。
dotData Insightは、dotData独自の特徴量自動設計と生成AIという2つのAIを融合し、業務部門が主役のビジネスアナリティクスを実現するデータ分析プラットフォーム。dotDataの特徴量自動設計が発見するデータに隠れたパターン(特徴量)を、生成AIが解釈することにより、新たな発見や洞察をもたらすビジネス仮説を生成し、業務部門がデータに基づいた戦略の立案と施策の実行を主体的に行えるよう支援するという。
今回の新版では、データ管理から計算までの基盤全体でDatabricksとの統合を実現した。Databricksのデータレイクに蓄積されたデータを「dotData Insight」から直接参照し、Lakeflow Jobsを介してdotData独自の特徴量自動設計を実行できる。こうした仕組みのため、分析環境ごとのデータコピーが不要になっており、データの一元管理と、dotData Insightによる柔軟なビジネスアナリティクスを両立するとのこと。
また、DatabricksのデータカタログであるUnity Catalogと統合され、カタログ上でのデータ管理に加えて、データへのアクセス制御などUnity Catalogが提供する高度なデータ・AIガバナンスをdotData Insightにも適用可能になった。これにより、Unity Catalogによる統一的なガバナンスのもとで、部門ごとのニーズに合わせた安全な分析が可能になるとしている。
なお、特徴量やスコアカードなどのdotData Insightの出力データは、Unity Catalogやデータレイク上で保存・管理される。このため、Databricks Notebooksによるモデル開発や、AI/BI Dashboards、AI/BI GenieといったDatabricksの各種分析機能とシームレスに連携できるとのことだ。
このほか、dotData Insight 2.0では、SnowflakeやSQL Serverなど、主要データソースへの出力コネクタの拡充や、データの意味的理解に基づく異常値処理を含めたAIデータクレンジングの強化、ユーザーが用途に応じて切り替え可能な生成AIモデルの選択など、さまざまな機能が追加されている。