QNAP、4U・60ベイSAS/SATAストレージ拡張ユニット「TL-R6020Sep-RP」を発表

　台湾QNAP Systems（以下、QNAP）は25日、4U・60ベイ高密度SAS/SATA JBOD拡張エンクロージャー「TL-R6020Sep-RP」を発表した。

　TL-R6020Sep-RPは、SAS 12Gb/sの帯域幅を持つ4つの高速Mini-SAS HD（SFF-8644）ポートを搭載し、Broadcom SAS DataBoltテクノロジーにより帯域幅を最適化する。ペタバイト規模のストレージに最適化され、コールドデータ、ビデオ監視、大規模データ、マルチメディアアーカイブ用途向けに、企業がストレージインフラをコスト効率よく拡張できるように設計されている。

　デュアルパス冗長設計により、ケーブルが1本故障してもシステム運用は中断されることなく運用を継続できる。最大4台（合計240ドライブ）までのエンクロージャーをデイジーチェーン接続でき、最大4PBのシームレスな容量拡張（総容量）を可能にする。NASにSAS拡張カードを追加してTL-R6020Sep-RPに接続することで、多数のドライブによる帯域幅負荷を分散し、全体のパフォーマンスをさらに向上させられる。

　ホットスワップ対応ファンと電源ユニットをサポートするとともに、レールキットを内蔵し、1000mm深ラックに最適化されている。フロントパネルのインジケーターは60個のドライブの状態を表示し、交換可能なドライブトレイと6基の冷却ファンを組み合わせている。筐体の奥行きは750mmで、導入と保守も容易に行える。

　QNAP NAS Storage & Snapshots Managerを使用して、JBODおよびすべてのドライブを管理でき、QuTS hero h5.2.0以降に対応する。ZFSと組み合わせることで、リアルタイム圧縮、重複排除、自己修復機構を提供し、ペタバイト規模のストレージの完全性と信頼性を確保する。