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ゲットワークス、苫小牧にコンテナ型データセンター「美沢の杜AIコンテナパーク」建設を発表

 株式会社ゲットワークスは2日、株式会社GXテクノロジー、山陽建設工業株式会社と連携し、新たなデータセンター拠点として、新千歳空港近くにコンテナ型データセンター「美沢の杜AIコンテナパーク」建設を計画し、起工式を実施したと発表した。完成は2026年2月、2026年3月には稼働開始を予定している。

 ゲットワークスでは、AI技術の進化に伴い、高い計算力を持つGPUサーバーを設置することが可能なデータセンターの需要が高まる中、建設コストの高騰や供給電力の枯渇、高い冷却能力を持った水冷GPUサーバーへの対応の遅れなどにより国内へのGPUサーバー設置がなかなか進んでいないと説明。こうした状況に対し、コンテナ型データセンターと水冷GPUサーバー運用ノウハウを活用し、AIサービス向けITインフラの早期稼働を実現させるとしている。

 稼働予定地は新千歳空港から車で約5分と交通アクセスが非常に良く、通年の冷涼な気候がデータセンター運用に多くのメリットをもたらすとしている。稼働のための電力には再生可能エネルギー100%由来の電気を使用することを目指し、北海道電力と今後協議していく。

 また、コンテナ型データセンターが得意とする地方分散化においては、NTTドコモビジネス株式会社との連携のもと、同社が全国で展開を進めるIOWN APNの敷設に向けた準備を進めているという。

 信頼性が高く、高速広帯域かつセキュアなdocomo business APN Plus回線を使用して、苫小牧と既設の新潟GXデータセンター(湯沢町)、その他首都圏のデータセンターを接続して分散型DCを実現し、ワット・ビット構想にいち早く対応できる環境として整備するとしている。

 また、ゲットワークスでは、今回の拠点を足がかりに行政と連携し、苫小牧市内および北海道内における複数拠点でのコンテナ型データセンター展開を計画しているという。