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NTT東日本、顧客環境への生成AI構築を支援する「BizDrive生成AIシングルテナント」を提供
2025年10月1日 06:00
NTT東日本株式会社は9月30日、顧客環境への生成AI構築・導入から伴走支援までを一貫して支援する「BizDrive生成AIシングルテナント」を10月1日に提供開始すると発表した。
BizDrive生成AIシングルテナントは、NTT東日本のSaaS型生成AIツール「生成AIサービス」を個社別に提供するソリューション。生成AIシステムの提供にとどまらず、顧客要望に応じた各種研修メニューや伴走型技術支援まで幅広いコンテンツを用意し、組織内での生成AI活用定着化・導入効果向上に向けトータルでサポートする。さまざまな業務環境に合わせて生成AIを導入でき、顧客の業務革新の加速を支援する。
NTT東日本では、生成AIを活用した業務効率化が広がる中で、生成AIの活用方法は業務の高度化や価値創出活動にシフトしており、これらを実現する主要な生成AIツールはSaaS型が主流ではあるものの、初期の小規模導入からの利用規模拡大の需要に伴う利用コストの増加や、既存環境との連携、セキュリティポリシーへの対応など、多くの課題が発生していると説明する。
こうした要望の変化を踏まえ、顧客個別の環境を提供する手段としてはシングルテナント版の導入が有効だとして、生成AI活用の際の課題となるコストやセキュリティ、精度改善の負担を解消するソリューションとなるBizDrive生成AIシングルテナントを提供する。
BizDrive生成AIシングルテナントは、顧客専用の生成AI環境を提供することで、セキュリティリスクの低減や基盤拡張による顧客業務への最適化を支援する。
ユーザー数が増加した場合、SaaS型では利用料が比例して増加する傾向があるが、シングルテナント型のためスケールメリットを生かしたコスト削減が期待できる。また、プライベートクラウドに構築できるため、セキュリティポリシーに合わせた機密情報の取り扱いが可能となる。
生成AIの業務活用検討から日常的な利用に関する問い合わせ対応、自社ドキュメントを活用した回答精度の向上まで、顧客のニーズに応じた生成AI活用サポート体制を整え、伴走支援する。
提供料金は要問い合わせ。NTT東日本はソリューションの提供を通じて、これまで培ったNTT東日本のアセット、これからの先端技術を活用して企業のDX化の課題を解決していくとともに、企業、地域の持続性につながるよう貢献していくと説明。また、AIが社会で安全に広く活用されることを後押しし、産業競争力強化と社会全体のレジリエンス向上に貢献するとしている。