ニュース
三桜工業、ゲットワークスと共同でコンテナ型データセンター向け水冷モジュールを開発
2025年9月16日 16:10
三桜工業株式会社は16日、同社のデータセンター事業において、株式会社ゲットワークスとの協業によりコンテナ型データセンター用の水冷モジュールを新規開発し、受注したと発表した。
三桜工業では、コンテナ型データセンター運営を手掛けるゲットワークスと共同で、複数メーカーの水冷サーバーに汎用的に対応可能な水冷ソリューションの新規開発を進めており、同ソリューション群の一つである三桜工業の量産製品が、ゲットワークスからの受注に至った。受注製品は、水冷モジュール(SUSマニホールド、樹脂配管、ボールバルブ継手、ジョイント)一式。
現行の水冷サーバーシステムのビジネスモデルは、水冷サーバーメーカーがサーバー、冷却システム機器、水冷配管などの全ての機器をサーバーラックに実装して顧客に納入する形態が主流となっている。そのため、データセンター事業者は個別の機器やソリューションを自由に選定できず、データセンター事業者がカスタマイズできる従来の空冷サーバーのビジネスモデルとは大きく異なるという。
今回の取り組みは、こうした制約に課題意識を持つデータセンター事業者のニーズに基づき、汎用性の高いソリューションの提供を目指すものとしている。
コンテナ型データセンターは、ビル型データセンターと比較して設備投資額が抑えられ、工期も短縮できるため、日進月歩で進化するGPUやAIサーバーの仕様にタイムリーに対応できる。国内でも、水冷サーバー用の現実的かつ有力なデータセンターインフラとして市場の拡大が見込まれている。
三桜工業では、既存のビル型データセンターに加え、コンテナ型データセンター向けの水冷モジュールも製品ラインアップに加えることで、さらなる事業拡大を図っていくとしている。