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Arcserve Japan、ランサムウェア対策を強化したデータ保護ソリューション「Arcserve UDP」「Arcserve CRS」最新版を提供

 arcserve Japan合同会社(以下、Arcserve Japan)は15日、ランサムウェア対策を強化する機能を追加したデータ保護ソリューション「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」および「Arcserve Cyber Resilient Storage(CRS)」の最新版を提供開始した。

 Arcserve UDP 10.3では、AIによる異常検出を行うアシュアードセキュリティ機能を追加した。AIを活用してバックアップデータ(復旧ポイント)を検証することで、バックアップ対象サーバーでのランサムウェア活動の兆候を検出する。検出されるランサムウェア活動には、不審なファイル名、暗号化パターン、大量削除、リネームなどが含まれる。これにより、サイバー攻撃の検知層が強化され、企業/組織のサイバーレジリエンスを高める。この機能を利用するには、Arcserve UDP Premium Edition以上が必要。

 また、最新ハイパーバイザーへの対応強化として、Nutanix AOS 7.0/7.3に同梱されるAHVと、VMware vSphere 9.0に対応した。このほか、最新Linux OS・アプリケーションに対応するなど、オンプレミスからハイブリッド環境まで、幅広いインフラをカバーするデータ保護基盤を実現した。

 Arcserve CRS 1.5では、ソフトウェアCRS RAIDにおいて、二重・三重パリティ(RAIDZ1以上)に対応した。大規模ストレージ環境やディスク障害リスクの高いシステムにおいても、より高い信頼性とデータ保護レベルを実現した。

 また、ソフトウェアCRS RAIDにおいて、ドライブ故障時にあらかじめ指定したホットスペアディスクに自動でデータ再構築を実施する機能を追加した。これにより、管理者の手動操作やサービス停止が不要となり、ダウンタイムゼロに近い運用を可能にする。

 さらに、ジャンボフレーム対応により、CPU負荷の低減、ネットワーク輻輳の抑制、レプリケーションやバックアップの高速化を実現し、大容量バックアップ環境におけるパフォーマンスと信頼性を同時に向上させた。

 このほか、従来のRJ45に加え、光モジュール環境(SFP/SFP+/SFP28)にも正式対応した。また、データストア間レプリケート機能により、Arcserve OneXafe環境からArcserve CRSへのスムーズなストレージ刷新を支援する。