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サーバーワークスのAWS運用自動化サービス「Cloud Automator」、ダッシュボード機能を提供

コスト最適化の提案、コスト削減実績の可視化が可能

 株式会社サーバーワークスは12日、Amazon Web Services(AWS)の運用を自動化するサービス「Cloud Automator」をアップデートし、コスト最適化の提案と実績の可視化を可能にするダッシュボード機能や、運用の記録と情報共有を円滑にするための機能などを追加したと発表した。

 Cloud Automatorは、AWS利用におけるジョブ自動化を容易に行えるサービス。タイマーによる起動/停止といった基本的な運用の自動化によるコスト削減だけでなく、バックアップやセキュリティ対策、システム連携などにも対応しており、さまざまな面でAWSの運用自動化を効率化できるという。

 今回のアップデートでは、まず、企業のAWS利用状況の推移や運用の提案内容を確認できるダッシュボードが追加された。ダッシュボードの上部にCloud Automatorの利用実績が表示され、Cloud Automatorでどれだけのリソースの運用自動化がされているか、ジョブがどれだけ成功しているか等を視覚的に把握できる。

 また中央部には、リソース状況やAWS Compute Optimizerの情報をもとにした、コスト最適化の提案が表示される。ここでは、コスト最適化の余地があると検知されたリソース数と、Cloud Automatorのジョブでコスト削減した場合に見込まれる削減額の概算を確認できるとのこと。

 ダッシュボード以外では、新機能「ジョブメモ」により、運用ジョブに関する補足情報や参考URLなどを直接ジョブにひも付けて管理できるようになった。この機能により、運用ジョブの目的や注意点を記録し、チーム内での情報共有や将来的なメンテナンスがより容易になるとしている。

 加えて、従来のラベル機能のアップデートとして、複数のトリガージョブに対してラベルをまとめて付与できる機能が追加されたほか、「メール・Slack後処理でのラベル確認」「実行ログ一覧でのラベル確認」「ラベルをクリックして検索」「運用ジョブの作成・編集時のラベル編集」「ワークフロー専用ジョブのラベル編集」に対応している。

 さらに、目的ごとに最適なアクションを直感的に選択できる「ジョブ作成のアクションガイド」機能が利用可能になった。Cloud Automatorでは現在、運用を自動化するためのアクションを60種類以上提供しているが、これらの中から、「コスト最適化」や「データ保護」など目的に応じたものを選択し、スムーズに運用の自動化を開始できる。

 このほか、コスト削減につながるアクションとして、Amazon RDSで過去のDBスナップショットをまとめて削除するアクションや、Amazon RDS DB クラスターのバックアップ運用を効率化するアクションなどが追加された。