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マクニカ、高精度なAI推論と低消費電力・低コストを両立させる米MemryXのエッジAIアクセラレータを国内提供

 株式会社マクニカは16日、米MemryX(メムリーエックス)と販売代理店契約を締結し、同社のAI推論に特化したエッジAI向けソリューションを日本市場向けに提供すると発表した。

 MemryXは、独自のメモリ計算技術とデータフローアーキテクチャを活用したエッジAI処理ソリューションを設計するファブレス半導体企業。AI推論では、リアルタイム性や演算性能を担保する一方、消費電力やコスト、セキュリティのバランスを取ることが重要とされているが、同社では、そうしたニーズを満たせるAI推論に特化したエッジAIアクセラレータを提供しているという。

 現行の主力製品である「MX3」では、ビジョンベースのAI推論において、主流のGPUソリューションの10%未満の電力で、より高いシステムパフォーマンスを実現可能。また、用途も多岐にわたっており、主に米国において、AI搭載ビデオ管理システム(VMS)、産業用PC、各種エッジサーバーなどのソリューションを構築する企業によってすでに活用されているとした。

 加えて、事前学習済みのモデルを多数用意するなど、AIモデルのコンパイル、実行、統合のためのツールが充実しているのも特徴で、特別なトレーニングやチューニングを必要とせず、ソリューションを導入後、すぐにAIモデルを効率的に動作可能としている。

 なお、主な製品としては、チップ形態の「MX3 Edge AI Accelerator」、M.2ソケット用の「MX3 M.2 AI Accelerator Module」などが用意されている。