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さくらインターネットとSTYLY、国産クラウドとXR技術を活用したスマートグラス向けAIソリューション基盤構築に向け基本合意

 さくらインターネット株式会社は10日、空間レイヤープラットフォーム「STYLY」を提供する株式会社STYLYと、フィジカルAI領域におけるスマートグラス向けAIソリューション基盤の構築に向けて基本合意を締結したと発表した。

 さくらインターネットは、生成AI向けクラウドサービス「高火力」や生成AI向けビジネス基盤「さくらのAI」を提供しており、国内完結の運用体制を特長としており、セキュリティ確保も重視したインフラとして、研究や産業分野で活用されている。

 STYLYはAR技術をベースに、クリエイティブ業界やエンターテインメント業界で実績を積み上げてきた。また、デジタルとフィジカルをつなぐ空間レイヤープラットフォームとして、XR技術を活用した空間プロデュースやソリューション提供を行っており、街づくりや地域活性化に貢献している。

 世界的にスマートグラス市場は拡大を続け、AIを活用した次世代インターフェイスとして注目されており、特に「フィジカルAI」は、現実世界(フィジカル空間)の情報をAIが理解して処理し、XRやセンサー、スマートグラスなどを通じて人々の体験や行動に直接作用する新しいインターフェイスとして期待されているという。

 国内でも「データを国内で処理し保持できる環境」への需要が高まっていることを受け、両社は国産プラットフォームによるスマートグラス向けAIソリューションの社会実装を推進する。

 さくらインターネットは、生成AI向けクラウドサービス「高火力」と生成AI向けビジネス基盤「さくらのAI」を提供し、データの安全な処理と運用を支援する。STYLYは、XRや空間コンピューティング技術を活用したユーザー体験の設計およびコンテンツを提供する。

 主な検討内容には、フィジカルAI領域におけるエージェント技術の活用、XR/空間コンピューティングを活用したUI/UX設計、スマートグラスに最適化されたAIソリューションの研究開発、国産プラットフォームによるデータの国内処理・保持およびセキュリティの確保、エンターテインメント、教育、リテール業界をはじめとした、さまざまな業界でのユースケース創出を挙げている。