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ビジネスチャット「LINE WORKS 4.3」提供、アドレス帳やクラウドストレージなどの機能を向上
LINEユーザーへのメンションやリプライにも対応
2025年7月24日 14:51
LINE WORKS株式会社は24日、ビジネスチャットを中核としたコミュニケーションツール「LINE WORKS」において、新版「同 バージョン4.3」を提供開始したと発表した。
LINE WORKSは、広く普及しているチャットツール「LINE」に似たインターフェイスを備えた“ビジネス版LINE”。チャット(トーク)のほかにも、掲示板、組織階層型アドレス帳、アンケート、ファイル共有など、ビジネスコミュニケーションに必要となるさまざまな機能が提供されている。
このLINE WORKSでは、これまで、LINEユーザーとのトークでメンション/リプライの機能が利用できなかったが、今回のアップデートでは、グループトークでLINEユーザーに対してもメンションが行えるようになったほか、LINEユーザーとの1:1トークではリプライが可能になった。
さらに、アドレス帳のユーザビリティを向上する機能強化を行った。
まず、社内メンバーが同じ外部ユーザーを個別に登録すると、連絡先が重複し管理が煩雑になるという課題を解決するため、有償プランにおいて、外部LINE WORKSユーザー同士、またはLINEユーザー同士を統合する機能が追加された。これにより、重複した連絡先をひとつにまとめて管理しやすくなり、常に最新の連絡先情報をスムーズに確認できるとしている。
なお統合機能は、対象メンバーに編集権限のある連絡先に対してのみ有効で、連絡先は最大10件を統合できるが、外部LINE WORKSユーザーとLINEユーザーは統合できない。
また、ブラウザ版のアドレス帳から、複数の外部LINE WORKSユーザーを選択してトークルームを作成できるようにした。
クラウドストレージ機能「Drive」関連では、3つのアップデートを行った。
ひとつ目は、特定のメールアドレスを経由した自動アップロード機能。フォルダごとにアップロード用のメールアドレスを発行し、そのアドレス宛にファイルを添付して送信すると、届いたメールの添付ファイルを自動的にそのフォルダへアップロードすることができる。
ファイル連携ツールや複合機でスキャンしたデータの送信先としてこのメールアドレスを指定すれば、自動でDriveに保存されるため、運用がよりスムーズになるという。ルートフォルダごとに最大30個のアップロード用メールアドレスの発行が可能で、メール1通あたり最大25MBまで対応する。
2つ目のアップデートは、ファイルのアップロード専用URLを発行できる「ファイルリクエスト」機能。ほかのユーザーがアップロードしたファイルは閲覧できないため、複数のメンバーから書類を回収する際などに利用すると、安全にファイルを収集できるとのことだ。
3つ目は、他社のストレージサービスからLINE WORKSのDriveへファイルを移行できる新機能「Drive Switch」。ローカル環境を経由せず、クラウド上で直接ファイルを移行できるため、よりスムーズにデータの引き継ぎを行えるとしている。
今回のリリースでは、Google Driveからの移行に対応しており、対応サービスは順次拡大する予定だ。