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dotData、AIによる組み合わせ要因探索やSnowflake/Salesforceコネクタなどを強化した「dotData Insight 1.4」を発表
2025年7月25日 13:00
米dotDataは24日、データ分析プラットフォーム「dotData Insight」について、AIによる組み合わせ要因探索の追加や、SnowflakeやSalesforceを含むデータコネクタの強化、セキュリティの強化などを行った最新版「dotData Insight 1.4」を発表した。
dotData Insight 1.4では、AIによる組み合わせ要因の探索を導入した。この機能は、dotDataのAIが発見する特徴量に対して、最適な組み合わせを自動的に探索し、ビジネスKPIに影響する複合的な要因を発見する。指数関数的に複雑化する組み合わせ最適化問題を高速に解くための独自のアルゴリズムにより、膨大な数の組み合わせ候補から、異なる観点からのさまざまな組み合わせ候補をユーザーにリアルタイムに提示し、ビジネスの施策につながる複合的なインサイトを提供する。
また、Snowflake、Salesforce、Microsoft SQL Server、Amazon S3、Azure Data Lakeなどの主要データソースへのコネクタを実装した。これらのコネクタにより、複数のデータソースから簡単にデータを取り込み、dotData Insightによる複数のデータソースをまたいだビジネスインサイトの発見を支援する。さらに、同機能を支えるデータコネクタフレームワークにより、今後のアップデートで、さまざまなデータソースへのコネクタの追加が容易になるとしている。
プライベートクラウド環境への対応では、Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)およびAzure Kubernetes Service(AKS)による新しいセルフデプロイメントに対応した。ユーザーは、dotData Insightを自社のプライベートクラウド環境内に直接デプロイできるようになり、dotData Insightの機能を、完全なデータガバナンスとセキュリティの下で利用できる。
さらに新バージョンでは、生成AI機能を利用するためにAmazon Bedrock上のClaude 3.5 Sonnetをサポートする。これにより、ユーザーは機密性の高いデータを外部のLLMに送信することなく、管理された環境内で最先端の生成AI機能を安全に活用できる。
また、dotData Insight 1.4では、dotData Feature FactoryとdotData Insightを連携させるPython SDKを導入した。このSDKにより、ユーザーは、dotData Feature Factoryを使用して多数の経営指標に対する特徴量分析を自動化するパイプラインを構築し、SDKによって提供されるAPIで結果をdotData Insightへ連携し、大規模なインサイト分析を自動化する。DX・データ分析部門がdotData Feature Factoryで効率的かつ自動的に分析を実行し、業務部門がdotData Insightで結果を業務観点で読み解き施策化することで、企業内におけるデータ活用の連携を促進するとしている。