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ソフトクリエイトの生成AIサービス「Safe AI Gateway 3.11」、個人情報の自動マスクに対応

PowerPointの自動生成、Gemini 2.5対応などの新機能も搭載

 株式会社ソフトクリエイトは24日、企業・団体向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」を強化し、新版「Safe AI Gateway ver.3.11」として提供開始すると発表した。個人情報保護や資料作成自動化など、4つの新機能を追加している。

 Safe AI Gatewayは、企業が生成AIを“安全・簡単”に利用できるよう、企業/団体での利用と安全性にこだわって開発されたAIサービス。MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを基盤に採用しており、情報漏えいやセキュリティのリスクを心配することなく、ChatGPTをはじめとする最先端の生成AI技術を容易に導入し、活用することが可能という。

 今回の新版では、まず、ソフトクリエイトの特許技術を活用し、質問内容に個人情報が含まれていると判定された場合に、氏名、住所、電話番号などの個人情報を自動的に「*」でマスクして回答する機能を搭載した。この機能はチャットボットごとにON/OFFを設定できるので、社内規定や運用ルールへの対応を柔軟に行えるとしている。

 また、生成AIへの質問ややり取りの内容から、ワンクリックでPowerPointファイルを自動生成してダウンロードできる「PowerPoint生成機能」を搭載した。自社固有のスライドマスター登録にも対応しているため、資料作成や会議準備を効率化できるとのこと。

 LLMでは、Googleの最新AIである「Gemini 2.5 Pro」「Gemini 2.5 Flash」を利用可能にした。従来のGemini 1.5シリーズと比較して、推論能力やマルチモーダル理解、長文処理性能が向上しており、より高度なAI活用を行えるとした。Gemini 2.5 Proは、ワイドプラン/マルチテナントプランで利用できる。

 さらに、ワイドプラン/マルチテナントプランでは、AIの利用トークンが上限に達した場合、自動的に下位モデルへ切り替えられるようになった。作業が途中で中断されることなく、継続してAIを利用できるので、大規模なデータ処理や長時間の業務利用、繁忙期の集中的な活用など、より柔軟でストレスのないAI運用が可能になるとのことだ。