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USB直挿し可能な手のひら静脈認証装置、富士通がモバイル向けに製品化

 富士通株式会社と富士通フロンテック株式会社は、法人向けの非接触型手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-SLセンサー」(以下、「PalmSecure-SLセンサー」)のラインアップに、USBポートに直接接続できるポータブルセンサーを追加し、9月下旬より販売すると発表した。

 富士通では以前から、非接触型の手のひら静脈認証装置をさまざま販売してきたが、今回新たに発表されたのは、直接USBポートへ接続可能な形状を持つポータブルセンサー。幅62×奥行き33×高さ15.5mmと小型なうえ、USBケーブルを利用する必要がなくなるため、モバイル用途での持ち運びがしやすくなり、外出時や現場作業などでのタブレット利用時も快適に利用できるという。

 なお、センサーは、2012年8月に発表したPCログオン専用小型センサー「PalmSecure-SLセンサー」のラインアップと同じものを採用。すでにマウスタイプセンサーやスタンダードセンサーを利用している場合、モバイル用として併用することも可能で、社内で利用する際はスタンダードセンサー、持ち出しの際はポータブルセンサー、といった使い分けに対応する。

 価格は1万7500円(税別)で、別途、富士通のPCログインソリューションが必要となる。

今回開発されたポータブルセンサー(一番右)。左は従来型のマウスタイプセンサーとスタンダードセンサー

石井 一志