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日立ソリューションズ・クリエイト、「サイバーセキュリティトレーニング」に実機演習で学べるトレーニング講座を新設

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは21日、企業のサイバーセキュリティ人材の育成や組織体制の強化を支援する「サイバーセキュリティトレーニング」のラインアップに、組織強化を目的とする入門編「セキュリティリテラシー教育」(机上演習)、脆弱性分析やペネトレーションテスト、マルウェア解析など現場で求められる実践的なスキルの習得を支援する中級編「実機演習」を追加し、販売を開始した。

 サイバーセキュリティトレーニングは、日立ソリューションズ・クリエイトがこれまでセキュリティ人材の育成で蓄積してきたノウハウを活用し、企業・組織のセキュリティレベルや育成目標を丁寧にヒアリングし、最適な人材育成計画の策定を支援するサービス。企業規模や業種、セキュリティレベルに合わせ、研修内容のカスタマイズにも対応する。

サイバーセキュリティトレーニング全体像

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、サイバー攻撃が高度化・複雑化する中で、企業活動を継続・維持するためには、最先端のサイバーセキュリティ技術の活用に加え、攻撃の予兆を検知し、瞬時に対応できるセキュリティ人材力と組織力が必要だと説明。一方で、実践的な演習を行う機会が少なく、実際にインシデントが発生した際の対応力を習得・強化することが難しいといった課題があり、また、企業や団体の社員・職員のセキュリティ脅威に対する認識不足もあり、セキュリティリテラシーの向上が求められているという。

 こうした課題に対応するため、サイバーセキュリティトレーニングにセキュリティ組織強化トレーニングの入門編として「セキュリティリテラシー教育」(机上演習)を、中級編として「脆弱性分析とペネトレーションテスト演習」「マルウェアフォレンジック演習」「ハードニングとログ分析演習」(実機演習)をそれぞれ追加した。

 「脆弱性分析とペネトレーションテスト演習」「マルウェアフォレンジック演習」「ハードニングとログ分析演習」は、実機演習を交えた1日の集合演習で、座学に加えて実機演習を実施することで、個人で学習した知識の活用や、実践的な環境で対応力を養える。

 日立ソリューションズ・クリエイトの講師陣には、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)が主催する実践的サイバー防御演習「CYDER」や、実践サイバー演習「RPCI」などの講師経験を有するメンバーが在籍しており、高度な専門知識と実践経験に基づいた指導により、質の高い教育を提供する。

 また、これらのメンバーは、セキュリティ専門家やホワイトハットハッカーなど、さまざまなバックグラウンドを持つ経験豊富なプロフェッショナル人材である。実務で培った豊富な知識とノウハウを生かして分かりやすく丁寧な指導を行うほか、最新の脅威情報や攻撃手法にも精通しており、常に最新の情報を提供するとしている。