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LayerのAIプラットフォーム「Ai Workforce」、AIエージェント基盤の強化で連続した複雑な業務の自動化を実現
2025年10月21日 10:00
株式会社Layerは20日、AIプラットフォーム「Ai Workforce」のAIエージェント基盤を大幅にアップグレードしたと発表した。AIワークフローとAIエージェントを掛け合わせて提供することで、単発のタスクの処理にとどまらない、より多様で連続した業務の自動化を目指すという。
「Ai Workforce」は、「企業と共に成長する」をコンセプトとしたAIプラットフォーム。AIワークフローを活用し、企業ごとに異なる業務プロセスをAIに教えることで、営業・法務・人事・研究開発など、さまざまな業務におけるドキュメントの管理・作成・レビューを実現できる。また、1つのプラットフォーム上で異なる部署の幅広い業務をカバーできるため、AI活用の「サイロ化」を防げる点も特徴とした。
今回新たに提供する基盤では、AIエージェントとAIワークフローをカスタマイズして組み合わせることができる。AIエージェントはユーザーの要求を理解して必要なAIワークフローを呼び出し、AIワークフローが安定的に処理を実行するといった仕組みだ。
なお、業務を進める中で、不足した情報があればAIエージェントからユーザーに確認することも可能で、その際にユーザーがAIエージェントにフィードバックを与えれば、そこまでの対話や成果物を踏まえて、さらに成果物をブラッシュアップできるとのこと。
また、業務ごとにAIエージェントおよびAIワークフローをカスタマイズして組み合わせることが可能で、利用企業が個社固有のナレッジや手順を組み込める。AIエージェントやAIワークフローは、ドキュメントの検索や参照、ファイル処理のような標準的なツールに加えて、個社向けのツール(基幹システムとの連携など)を組み込んだ利用にも対応する。
例えば、過去の提案資料を参考にして資料を作成したり、社内ルール・ガイドラインに基づいて契約書のリスク分析を行ったり、請求書から情報を読み取って基幹システムに連携したりといった利用が可能で、利用企業は、固有の多様な業務にすみやかにAIエージェントを導入できるとした。
さらに、ユーザーとAIエージェントが対話して作り上げた成果物を次の業務・タスクとして受け渡せるので、AIエージェントがユーザーとの対話や一連の業務の流れを踏まえ、シームレスに後続の業務を進められる。例えば、ユーザーの依頼に応じて情報を調査しレポートを出力⇒ユーザーがフィードバックを与えて再調査を依頼⇒再調査結果を自社規定のフォーマットで出力する――といった流れで業務を進行できるとしている。