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テクマトリックス、C言語/C++言語対応テストツール新版「C/C++test 2024.2」を販売
静的解析時の各種コーディング規約に対する精度向上を実現
2025年4月17日 08:30
テクマトリックス株式会社は、米Parasoftが開発したC言語/C++言語対応テストツール「C/C++test」の新版「同 2024.2」の販売を、4月16日より開始すると発表した。静的解析における各種コーディング規約に対する精度向上や、動的解析実行時のカバレッジ計測機能の強化、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)ツールとの連携機能追加などが行われているとのこと。
C/C++testは、静的解析(コーディング規約チェック・フロー解析)に加えて、単体テスト、カバレッジ計測、実行時メモリエラーなどの動的解析にも対応する、C言語/C++言語対応オールインワンテストツール。車載機器、産業機器、医療機器、OA機器といった組み込みソフトウェアの開発や、ミドルウェアの開発、Windows/Linuxアプリケーションの開発など、さまざまな現場で利用されており、開発工程にC/C++testによる静的解析、単体テストを組み込むことで、テストの効率化とソースコードの品質向上が期待できるという。
今回の新版では、静的解析において、MISRA(MISRA C:2023、MISRA C++:2023など)、AUTOSAR C++、CERT C、CERT C++といったさまざまなコーディング規約に対する精度向上のために、合計100以上のルールの更新が行われた。
また、CWE Top 25およびOn the Cupsで指摘される脆弱性を検出可能なルールセット(2023年度版)が追加されたほか、Visual Studio Codeプラグイン版では、AI連携により違反の修正方法を提案する機能を新たに搭載している。
一方の動的解析では、カバレッジ計測機能の強化として、コンパイル時に判断可能な情報を用いて判断文/パスカバレッジを抑制する機能、抑制コメントで特定の関数のカバレッジを抑制する機能の2つが追加された。これらの機能追加によりテスト効率が向上し、必要に応じた柔軟なカバレッジ管理が可能になったとのこと。
このほか、周辺ツールとの連携機能の強化として、ALMツールとの連携機能がサポートされ、対象のALMツールで作成された要件・テストケースと、C/C++testの単体テスト結果を自動でひも付けられるようになった。機能安全規格などで求められるトレーサビリティを効率的に確保することで、品質の向上と工数削減が期待できるとしている。
なお、4月16日時点で有効な保守サービスを契約しているC/C++testユーザーには、「C/C++test 2024.2」が無償で提供されるとのことだ。