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八千代ソリューションズ、設備管理クラウド「MENTENA」に生成AI機能を搭載
保全部門への作業依頼を生成AIで校正
2025年4月17日 09:00
八千代ソリューションズ株式会社は16日、クラウド型の設備管理システム「MENTENA(メンテナ)」に生成AI機能を搭載すると発表した。OpenAIのAIモデルを用いて、依頼業務における記述の不備を是正するという。
MENTENAは、設備保全業務の効率化を支援するクラウドサービス。設備の稼働状況や保全活動の進捗を一目で把握できるダッシュボードや、保全作業の計画と進捗を効率的に管理できるスケジュール/ガントチャート、日常点検や定期的なメンテナンス作業を標準化し、作業者が確実に必要な作業を実施できるようサポートするチェック項目/チェックシートなど、さまざまな機能を備えている。
新機能は、MENTENA上で製造現場から保全部門に作業依頼を送るためのリクエストにおいて、記載内容の整合性を、AIを用いてチェックするもの。これまでは、タイトルと概要の不一致や写真の添付漏れ、不適切な表現などによる差し戻しが発生し、作業依頼から対応完了までのスピードを妨げる要因になる場合があったというが、新機能によってこうした不備を作業依頼前に検知することで、省力化と対応スピードの向上を実現するとした。
また入力内容のばらつきを防ぎ、誰でも標準化された記述が可能になることにより、依頼フローの均質化とスムーズな部門間連携も実現できるとのこと。
なおMENTENAでは今後、段階的にAI機能の高度化を図る計画で、7月には、入力作業の効率化を実現する機能を実装する予定。また、AI機能をより使い込みたい企業に向けた、利用上限を引き上げる拡張オプションも提供予定とした。さらに将来的には、各社が蓄積したデータや記録に基づいて判断や提案を支援する機能の開発も計画している。