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リコー、360度カメラと画像管理アプリなどを組み合わせた「RICOH360 ビジネスパッケージ」

建設・設備管理業界などの業務DXを支援

 株式会社リコーは10日、本日より日本国内において、建設・設備管理業界をはじめとする多様な業界の業務DXと生産性向上を目的に、360度カメラと画像管理アプリを組み合わせたトータルソリューション「RICOH360 ビジネスパッケージ」を提供開始すると発表した。今後は海外展開も予定している。

 リコーでは、ワンショットで360度撮影ができるカメラ「RICOH THETA」を提供しており、建設・設備管理業界など、遠隔地の情報の記録・共有・管理が必要となるビジネス現場での活用が広がっているという。

 今回発表した「RICOH360 ビジネスパッケージ」は、このTHETAと、クラウドを活用した画像管理をシームレスに統合したソリューション。工事現場や設備管理現場などのビジネス用途において、記録・共有・管理の効率化を実現できるとした。

 具体的には、360度の撮影や編集、確認・共有を簡単に行えるクラウド対応アプリ「RICOH360 App/RICOH360(Web版)」が提供される。THETAとシームレスに接続して、撮影したデータは自動的にクラウドへアップロードされ、AIが最適な画像処理を行うほか、アクセス権限を柔軟に設定できるため、複数企業が関与するプロジェクトでも安心かつスムーズなデータ共有を行えるとのこと。また端末管理機能を搭載し、カメラの利用状況確認、ファームウェア更新、利用履歴の追跡が遠隔から可能で、運用コストの最適化に貢献するとしている。

 なおリコーによれば、これまでの現場管理では、通常のカメラで必要な情報を収めるために複数の写真を撮影し、その後、事務所でPCにデータをアップロードしたり、メールで共有したりといった多くの手間がかかっていたが、このパッケージを利用すると、360度カメラにより特定の方向だけではなく現場全体を記録でき、撮り漏れを防ぐとともに、管理工数も削減できるとしている。

 さらにパッケージでは、THETAとアクセサリーの物損補償付きレンタル・サポートも提供され、故障時には迅速に交換できるため、現場確認が行えない時間を最小限に抑えられる点もメリットとした。