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リコーとアンドパッド、360°カメラと建設プロジェクト管理サービスを連携させ建設業界のDX推進

 株式会社リコーと株式会社アンドパッドは27日、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速を図るために協業すると発表した。リコーの360°カメラ「RICOH THETA」、およびその画像・映像を活用した「RICOH360」プラットフォーム事業と、アンドパッドの建設DXプラットフォーム「ANDPAD」の連携により、建設業界全体のDXを推進するという。

 建設現場では、施工記録や検査記録、進捗共有などを目的に日々大量の写真を撮影しており、近年では、一度の撮影で網羅的に撮影できる360°カメラの活用も増加している。360°画像は特に、現場の現地調査や品質管理、進捗管理ツールとしてさまざまなシーンで活用されているなど、建設業における実用性は高く、今後も業界の生産性向上に向けた活用の推進が求められているとのこと。

 一方、アンドパッドでは、建設業での現場効率化から経営改善の支援まで対応できるクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を提供しており、その一部として、ANDPAD上で連携先のカメラと案件(現場)をひも付け、遠隔で現場の確認作業を行える「ANDPAD 遠隔臨場プラットフォーム」も提供されている。

 そのアンドパッドでは2023年末に、ANDPAD上で360°画像を確認できる「360度画像ビューワー」機能を追加していたが、今回は連携可能なカメラのラインアップにRICOH THETAが追加された。

 両社では今後も、RICOH THETAとANDPADによる、撮影から活用までのワークフローにおける親和性を高め、現場での利活用をさらに促進するために、ANDPADとの双方向の連携を進めるとのこと。連携機能により、ANDPAD上で作成されている案件に、撮影された画像が自動で連携・保存されることから、入力の手間をかけずに情報整理が可能としている。

 また、RICOH THETAで撮影された360°画像がANDPAD上で確認可能となることにより、これまで以上に現場情報の見える化を実現するほか、遠隔での施工指示の精度を高められるとした。

 さらに、双方が知見を持ち寄り、ゼネコン、ハウジング、リフォーム、リノベーション領域へのリーチをさらに加速するなど、新たな市場開拓の連携を図る考えだ。