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キヤノンITSの画像AI連携プラットフォーム「Bind Vision」、地図上に画像やテキストデータを登録できる新機能を提供
2025年4月9日 10:00
キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は8日、画像解析AIシステムの開発に必要となるWebシステムをクラウドサービスとして提供する「Bind Vision」において、新機能「カスタムマップ」を提供開始すると発表した。
Bind Visionは、画像解析AIシステムのうち、画面表示、データ送受信、認証やセキュリティ対策などの“Webシステム”部分をクラウドサービスとして提供するもの。これを利用することで、SIer・AI事業者などはAI部分の開発に集中可能になるという。またWebシステム機能を担う「プラットフォーム」に加えて、キヤノンITSが独自に開発した画像解析AI「クラウドAI」「エッジAI」も提供されている。
今回新たに提供を開始する「カスタムマップ」は、地図上の任意の場所にノートを登録し、そのノートに画像やテキストデータを追加できるようにする機能。設備の点検や各種訪問活動など、日々の業務で報告/共有が必要な情報を、場所に関する情報とともに容易に記録し共有を行える。また、「カスタムマップ」はスマートフォンからも操作可能で、外出先での利用により業務効率化が図れるほか、複数のマップの作成にも対応し、用途に応じた管理が可能とした。
今後は、登録情報のアップロード/ダウンロードを行うAPIが提供される予定で、他システムとの連携も計画しているとのことだ。
Bind Visionの価格(税別)は、プラットフォーム基本プランが月額3万円から、画像利用量が1つあたり月額1500円から、カスタムマップ利用料が1つあたり月額1000円から。なおカスタムマップの利用には、同数の画像利用料の契約が必要となる。
キヤノンITSによれば、例えば、防災用途で利用している場合、受信するアラート通知に基づいた被災状況や対策状況の記録といった業務のデータ管理には別のシステムが必要だったが、「カスタムマップ」機能を利用すると、業務のデータもBind Vision上で一元管理できるため、業務の効率化と情報の一貫性向上を促進するとしている。