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ユニリタ、ノーコードETLツール「Waha! Transformer」で生成AI連携オプションを正式提供開始

企業のデータソースを利用した“セキュアな生成AI環境”を実現

 株式会社ユニリタは25日、ノーコードETL(Extract/Trasform/Load:データ連携)ツール「Waha! Transformer(ワハ・トランスフォーマー)」のオプションとして、「生成AI連携オプション」の正式版を提供開始すると発表した。

 Waha! Transformerは、業務で利用されるさまざまな形式のデータを、必要な形式にノンプログラミングで変換するETLツール。さまざまなシステムやデータソースに接続でき、各種データベースや基幹システム、クラウドサービス、Excelなど、多様なデータソースとの直接連携に対応するほか、プログラミングやSQLなどの専門知識を持たずとも、短期習得できるシンプルな操作によって、格納されている大量データの連携・加工を自動化できるという。

 ユニリタによれば、こうした特徴を生かして、生成AIが参照・追加学習するためのデータを正確に整形する作業を自動化できるとのことで、利用者は、より高精度な回答を得られるようになるとした。

 さらに今回は、β版として提供してきた「生成AI連携オプション」の正式版により、社内のデータソースを用いた生成AIのセキュアな利用を支援する。同オプションでは、機密性の高い社内情報を生成AIに学習させることなく利用できるほか、検索拡張生成(RAG)を使用する場合でも、クラウドにデータをアップロードせず、ローカル/プライベートクラウド環境にとどめることが可能となっている。このため、外部への情報漏えいリスクを抑えながら生成AIを安全に利用できるとのこと。

 なお正式版では、生成AIの利用者向けに、対話形式で生成AIとチャットを行えるWebアプリケーションが追加されたほか、生成AIの回答を利用者のフィードバックから学習できる仕組みや、Webアプリケーションから学習内容の追加・削除・更新が行える仕組みを実装。また、対応可能なファイルへのPDF、Word(DOC/DOCX)、画像ファイル(JPG/JPEG/PNG/GIF)の追加、対応可能なベクトルデータベースへのPostgreSQL(PG Vector)の追加――といった強化も行われた。

生成AI連携オプションの利用イメージ