ニュース

Sansan、契約データベース「Contract One」に新旧の契約書間の差分を自動検出する機能を追加

契約締結時の内容確認にかかる手間を削減

 Sansan株式会社は20日、契約データベース「Contract One」において、契約更新などで新たな契約書を作成する際に、新旧の契約書間の差分を自動検出する「文書比較機能」を提供開始したと発表した。これにより、契約締結時の内容確認にかかる手間を削減するという。

 Contract Oneは、さまざまな形式の契約書を正確にデータ化し、クラウド上で一元管理できる契約データベース。今回は同サービスにおいて、2つの契約書間の差分を検出する「文書比較機能」を追加した。

 契約書を更新する際には、直近の契約書と比較して差分を把握する必要があるが、直近の契約書を探して目視で比較する作業は多くの時間がかかり、担当者の負担になっていたほか、支払条件の変更を見落とすことで余計なコストがかかるなど、条文の意図しない変更によるリスクをはらんでいたとのこと。

 しかし、文書比較機能を利用すると、現契約と新たに締結する契約書の差分を自動で検出し、わかりやすく表示してくれるため、こうした課題の解決を支援できるとした。比較対象としては、アップロードした文書やContract One上の台帳から選択した契約書を指定できるほか、比較結果をダウンロードすることも可能で、関係者との共有や変更点の記録に活用できるとしている。

 なおContract Oneは、1つの契約に際して利用できるアカウント数に制限がないため、法務部門だけでなく事業部の社員も直接契約書を確認可能。従来、審査業務は主に法務部が担当していたが、事業部の担当者も変更箇所を把握して必要な調整を行った上で法務への相談を行えるので、審査に関する法務と事業部のやりとりを削減できるとしている。

文書比較機能画面イメージ