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TISの「ヘルスケアパスポート」、マイナンバーカードを用いた本人確認機能が利用可能に
非対面での本人確認を実現
2025年2月13日 08:00
TIS株式会社は12日、地域医療情報連携サービス「ヘルスケアパスポート」において、マイナンバーカードを活用した本人確認機能を提供開始したと発表した。
「ヘルスケアパスポート」は、生活者の健康・医療情報を医療従事者や家族と共有できるPHR(Personal Health Record)サービス。生活者が家庭で測定した血圧などのバイタル情報、自覚症状などを記録できるほか、「ヘルスケアパスポート」を導入している医療施設での検査結果や処方情報などを、スマートフォン上で確認できる。また、生活者が情報共有の意思表示(オプトイン)をした上で、健康・医療情報を家族や医療施設へ安全に共有できる仕組みを、サービス利用型で提供している。
今回は同サービスにおいて、マイナンバーカードを活用した本人確認機能が追加された。従来、「ヘルスケアパスポート」を利用して導入施設へ自身の健康・医療情報を開示したり、医療施設から自身の医療情報の連携を受けたりする際には、対面での本人確認が必要となっていたが、今回の機能追加により、スマートフォンとマイナンバーカードを利用した非対面での本人確認が可能になったため、生活者・導入施設双方の利便性が向上するという。
また、マイナンバーカードから取得できる基本4情報(氏名、住所、生年月日、性別)を、アカウント作成時のプロフィール入力やプロフィール編集に活用できるようになった。このため、より正確な情報をアプリへ登録できるようになることから、本人確認業務の削減・効率化が期待できるとのことだ。
TISでは、新機能の活用により、例えば、遠隔診療やオンライン診療での「ヘルスケアパスポート」の活用や、自治体が生活者の本人性を担保した上で健康状況を把握したり、個人あてに検診の受診勧奨などのお知らせを配信したりといった、PHRを活用した地域住民向けの健康増進の取り組みを促進できると、その効果を説明している。
なお、今回の「ヘルスケアパスポート」へのマイナンバーカードを活用した本人確認機能の追加には、TISが提供する「マイナンバーカード本人確認サービス」が採用されている。