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セキュアとヘッドウォータースが協業を強化、AIエージェント活用の監視カメラソリューションを共同開発

 株式会社セキュアと株式会社ヘッドウォータースは27日、協業を強化し、AIエージェントを活用した監視カメラソリューションの共同開発と事業展開を加速させると発表した。

 技術の進展により、監視カメラは従来のセキュリティ用途にとどまらず、リテール、物流、製造業など多様な業種で多目的に活用されているが、これら新たな活用ニーズに応えるには、画像解析機能や運用面での課題もあり、その効果が十分に発揮できていない場面もあるという。

 こうした現状の中、両社は、AIエージェントを活用することで、監視カメラソリューションの映像解析・異常検知性能の高度化や、運用効率の向上、人的負担の軽減が可能と考え、リテール業界向け店舗DX支援サービスの展開や、エッジAIソリューションの提供、無人店舗ソリューションの開発などを共同で行ってきたとのこと。

 今回は、このような協業で培ってきた知見を生かして、セキュアとヘッドウォータース、またその子会社であるDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYとの連携のもと、AIエージェントを活用した監視カメラソリューションを新たに開発し、共同での展開を図るとした。

 具体的には、AIエージェントを活用して、従来の異常検知にとどまらない、関係者への連絡や他のシステムへの接続といった、対応策の自動化に取り組むとのこと。さらに、運用者が音声や文字で異常を確認すると、AIが対応策を教えてくれるシステムなど、自律型の監視カメラソリューションの構築も可能になるとしている。

 また、LLM(大規模言語モデル)を活用した映像解析ソリューションによって、記録映像内の特定のシーンや人物を、自然言語で簡単に検索できるようになる。例えば、「午前5時から10時の間に歩道を歩いていた赤い服に黒いパンツの男性」や「ドリンクを飲んでいる女性」「白いSUV車」など、複雑な条件に該当する映像を迅速に抽出可能になるため、問題発生時の事後検証や必要な情報に対して迅速な取得が可能となり、映像データの検索性が向上するとのことだ。