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アルテリア、自社保有の光ネットワーク網を四国に延伸、四国から東京・大阪のデータセンターをつなぐ専用線サービス提供

 アルテリア・ネットワークス株式会社(以下、アルテリア)は21日、2025年度下期から四国に自社保有の光ネットワーク網の延伸を行い、専用線サービスなどの提供環境を強化すると発表した。この延伸により、アルテリアは国内の主要島である北海道、本州、四国、九州のすべてに光ネットワーク網を保有するとしている。

 アルテリアでは、全国の主要都市間で自社の光ネットワーク網を保有しており、顧客および市場のニーズに応えるため、随時、ネットワーク増強および提供エリアの拡張を進めている。

 今回、一部区間で鉄道ルートの光ファイバーネットワークの借用が実現し、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋を通り、株式会社STNetが運営するデータセンター「Powerico(パワリコ)」と接続することで、四国エリアで大容量の通信を必要とする顧客に、低遅延かつ高品質な最大100Gbps専用線サービス「ダイナイーサ」を短納期で提供するとしている。

 また、アルテリアが保有する全国の光ネットワーク網を通じ、四国エリアから東京・大阪のほか、国内外へ効率的かつ高品質なネットワーク接続が可能となる。

 アルテリアでは、今回光ネットワーク網を延伸する香川県は、災害リスクや立地的な優位性からデータセンター誘致に注力しており、基幹系システムの運用、BCP対策、AIやクラウドサービスの拠点として注目されていると説明。例えば、STNetは日本データセンター協会が定める最上位レベルのティア4に準拠した、西日本最大級のデータセンター「Powerico」を設置している。また、株式会社ハイレゾが、高松市と綾川町にある廃校となった旧綾上中学校を利活用した、AI開発向けの高性能GPU専用のデータセンターを設置するプロジェクトが進行しており、これらの通信需要における市場規模の拡大が見込まれている。こうした四国エリアの専用線需要に対応すべく、提供環境の強化に踏み切ったとしている。

 今後もアルテリアは、ネットワークインフラビジネスの発展に寄与し、地方都市の通信事業者との連携・協力を深めていくとしている。