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テリロジー、AIエンジンを脅威解析基盤に搭載したブラウザーセキュリティ「Conceal Browse」を販売

 株式会社テリロジーは17日、米Concealと日本における販売代理店契約を締結し、よりセキュアなブラウザーを実現する「Conceal Browse」の販売を開始したと発表した。

 テリロジーでは、業務におけるブラウザーの重要性が高まっているが、一方でWebベースの脅威は進化を続けており、生成AIの登場やソーシャルエンジニアリングの高度化により、フィッシング攻撃は日々巧妙化していると説明。また、フィッシングサイトが配布されるチャネルも多様化しており、従来のメールから、SNSやチャットなどのSaaSを経由するものが増加しており、従来のフィルタリングソリューションだけでは、フィッシング攻撃への対応が難しくなっているという。

 こうした中、米国ではブラウザーにおけるセキュリティ強化が、新たなセキュリティ手法として大きな注目を浴びており、セキュリティ対策に熱心に取り組む一般企業、官公庁、金融機関、教育機関などを中心に、ブラウザーセキュリティソリューションの導入が進んでいるという。

Conceal Browseの基本機能

 Conceal Browseは、独自のAIエンジンを脅威解析に利用する、軽量型のブラウザーセキュリティソリューション。既存のWebブラウザーの拡張機能として導入するだけで、ユーザーがアクセスするウェブサイトをリアルタイムで分析し、脅威のあるウェブサイトを自動的にブロックあるいは隔離環境で表示する。

 隔離環境では、ユーザーによるテキスト入力やファイルのダウンロード操作を制限することで、クレデンシャル情報の窃取やマルウェア感染を防ぐ。分析には、外部の脅威情報に加え、サイトの構造や動作も考慮するため、より多角的に脅威判定を行える。また、Conceal独自のAIエンジンにより、最新の攻撃パターンを継続的に学習し、進化し続ける脅威にも対応できる。

 テリロジーでは、今回の契約締結は、兼松株式会社が2018年にシリコンバレーに設立したKanematsu Venturesとの連携により実現したと説明。テリロジーは、2022年に兼松のグループ会社である兼松エレクトロニクス株式会社と資本・業務提携契約を締結しており、兼松グループとの協力関係を強めており、今後もテリロジー、兼松、および兼松エレクトロニクスの3社で、サイバーセキュリティ技術の探索から導入・実装までの一貫支援を確立し、顧客へのトータルソリューションの提供を目指していくとしている。